本殿がない三大神社を巡る： その１ 埼玉県・金鑚（かなさな）神社 ： JR高崎線・本庄駅からバス・徒歩
本殿がない三大神社を巡る： その１ 埼玉県・金鑚（かなさな）神社 ： JR高崎線・本庄駅からバス・徒歩
最近、下のような本を読みまして、最後に下記のような希望を書いてしまいました。
岡谷公二著「神社の起源と古代朝鮮」と「原始の神社をもとめて」
https://sasetamotsubaguio.blogspot.com/2022/09/blog-post_27.html
これらの本に感化されて、少なくとも本殿がない古い神社とされる、
奈良の三輪山・大神（おおみわ）神社
長野の諏訪大社
そして、埼玉の金鑚（かなさな）神社
ぐらいは全部お参りしたくなりました。
そこで、まずは一番近くにある金鑚（かなさな）神社に行くことにしました。
２０２２年１０月３日に決行。
公式サイトにはこのような記述があります。
「拝殿後背 標高300メートルほどの御室山【御室ヶ嶽(みむろがたけ)】を神体山として
祀る。拝殿だけで本殿は無く、古代の神奈備山の祭祀を現代に伝える。」
公式サイトにある通り、
「電車とバス
ＪＲ高崎線 本庄駅 または ＪＲ八高線 丹荘駅より、朝日バス(神泉総合支所ゆき)に乗車。 「新宿(しんしゅく)」バス停下車、徒歩２０分。」
ということで散策しました。
「新宿（しんしゅく）」バス停は、上の地図の左側、神流橋（かんなばし）近く、石重寺の
左側のバス停マークのところです。
そこからひたすら４６２号線を歩きます。
「現在地」と書いてあるところが、金鑚神社の大鳥居の場所です。
大鳥居の先の参道は、鳥居をくぐって石段と山道を少し登る道と、鳥居の手前で左に
曲がる車道に分かれています。
まっすぐ登った先には、こんな山道になっていまして、この先に多宝塔が現れます。
ちょっと蜘蛛の巣があったり、蝶々が飛んでいたりします。
これが御由緒書きですが、ここにも
「旧官・国弊社の中で本殿がないのはここのほか、全国でも大神神社（奈良県）と
諏訪神社（長野県）だけである」と書いてあります。
さあ、次第に森という感じの神社になってきました。
なかなか雰囲気のある鳥居です。
〆の子と呼ぶのでしょうか？ 大きい房が下がっていました。
さあ、これが境内の略図です。
入って右側に拝殿があって、その背後には、御神体の御室ケ嶽（みむろがたけ）があり、
そのお山を拝むことになります。
はい、こちらが拝殿です。左側にある御山が御神体です。
そして、拝殿に向かって左側に入っていくと、このような社がひっそりとありました。
お社にはその名前を読むことはできませんでしたが、セミの抜け殻が必死につかまって
いました。
公式サイトには、次のような説明があります。
「武蔵国式内社４４座と共に、次の各社を祀る。
熱田神社 氷川神社 伊弉諾（いざなぎ）神社 五柱神社 火産霊雷神社 大山清水神社 宮比神社 住吉神社 稲荷神社 薬師神社 諏訪神社 松尾神社 白山神社 八幡神社 菅原神社 二柱神社 ほか」
このカナサナ神社は、本当に森の中に佇む神社という雰囲気で、小川沿いに散策
しながら降りて行くのも気持ちの良いものでした。
そして、時間があれば、すぐ隣にお寺もあります。
厄除け金鑚大師・大光普照寺です。
天台宗のお寺だそうです。
https://www.kanasanadaishi.com/%E7%B8%81%E8%B5%B7-%E6%AD%B4%E5%8F%B2/
「金鑚大師 大光普照寺は、飛鳥時代(1350年前）聖徳太子の創建、舒明天皇の勅願寺と
伝えられております。平安時代の初期、仁明天皇の御代(833～850)、慈覚大師円仁様が入山
し、本尊に十一面観世音菩薩を安置し天台宗の寺となりました。」
「なお明治維新の神仏分離令により、当山の奥の院金鑚大明神は武蔵二之官金鑚神社として分立し、多宝塔も神社の所有となりました。」
・・・多宝塔が、神社の境内にあるのが不思議だなと思っていたら、こんな理由が
あったんですね。
これがその神社の敷地にあった多宝塔です。
神社とお寺にはさまざまな歴史が眠っているようです。
では、次回は、長野県の諏訪大社に行きましょう。
＝＝＝ 完 ＝＝＝
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