埼玉県日高市 巾着田の曼殊沙華 そして 渡来人の高麗(こま)神社 ー 西武線・高麗駅からJR高麗川駅まで歩く

埼玉県日高市 巾着田の曼殊沙華 そして 渡来人の高麗(こま)神社 

 

 

台風が過ぎ去った9月26日、最近読んだ本に出ていた高麗神社に行きたくなって

曼殊沙華で有名な巾着田のある西武線高麗駅からJR高麗川駅までおよそ1万5千歩を

歩いてみた。

 


 

岡谷公二著「神社の起源と古代朝鮮」を読む

https://sasetamotsubaguio.blogspot.com/2022/09/blog-post_20.html

「p041

古代の一時期からはじまった新羅蕃国視、明治以降の朝鮮蔑視から、白木、白城、白井、

白国、白髭などと名を変えたところが多かった中で、今なお新羅神社を名乗る神社は

全国に数多く・・・・ 高麗神社、百済神社の名は間間見られるけれども数は少ない。

日本で最も数の多い神社のそれぞれ一つである八幡神社、稲荷神社が、元来は新羅系の

秦氏が祀った神社であった。」

 

では、まずは公式サイトで巾着田へのアクセスを確認しましょう。

http://kinchakuda.com/access/index.htm

 

私たちは、飯能駅経由で西部秩父線の高麗駅まで行きました。

10月2日までは、このポスターのように、曼殊沙華まつりが開催中です。

 


 

高麗駅は、久しぶりの良い天気で、行楽客が手ぐすね引いて待っていた感じでした。

 


 

高麗駅から巾着田までの道筋は案内板が出ていたので迷わずに行けました。

 


巾着田へ行く道筋には、地元の人たちが楽しい露店を出していました。

 

 


栗もたわわに実っていました。

  


巾着田の入り口付近には、こんなお洒落なレストランもありました。

順番待ちの列ができていました。

 

 


ちょっと遠目にみた巾着田の川沿いの道。

この行列の先に入場券売り場がありました。500円です。

 

 


 



 


 

 


  



さて、実は、入り口に並んだ人たちの混み具合に怖気づき、高麗神社への道のりも

気になったので、中に入らずに撤退してしまいました。

 

 


さて、巾着田の前にある高麗神社へ2.3キロの表示板を見て、あとは案内板に

従ってまっすぐに高麗神社へ向かいました。

電信柱に表示が出ていますので、間違うことなくまっすぐに行けました。

 

 


畑の実りを眺めながらボチボチ歩きました。

 

 


もしかしたら、これが本で読んだ朝鮮半島の「堂(タン)」みたいなものなのかな

と思いながら、渡来人の里の景色を眺めました。

https://sasetamotsubaguio.blogspot.com/2022/09/blog-post_23.html

「p140

朝鮮半島にあって、神社ともっとも関係が深いのは、堂(タン)、堂山(タンサン)

ソナン堂、コルメギ堂などと呼ばれる聖地だ。・・・神樹、森、巨岩、洞窟から成るのが

本来の姿で、巨大な建造物とはまず無縁である。」

 

 


そして、これはもう、看板からして渡来人決定です。

その公式サイトを覗いてみましょう。

https://shoudenin.jp/keidai/

高麗山聖天院勝楽寺は、遠く奈良時代(西暦751年)に創建された真言宗智山派の古刹

です。」

「本尊不動明王(胎内仏弘法大師御作)・高麗王若光守護仏聖天尊(出世開運、良縁成就)

の霊験はまことあらたかで、・・・」

「高麗王若光の墓

市指定文化財。五個の砂岩を重ねた多重塔で、下部に四仏が刻まれてあったが石質が軟らか

く永い年月の風化により、今は明らかではない。鎌倉期以前の建立、境内が後方に移った

ため山門右手に位置している。昭和46年御霊家並に周辺を修復。」

 

・・・・なんと真言宗のお寺なんですが、しかし、真言宗を興した空海さんは

774-835年の人ですから、751年に真言宗のお寺として創建されたわけは

ありませんね。

Wikipediaによれば、「高麗王若光の菩提寺として創建された。寺号は若光が高句麗より

持参した歓喜天を本尊とすることから名付けられたという。

1345年に法相宗から真言宗に改宗。」

・・・と言うことで、最初は法相宗のお寺だったんですね。

 

          


歩き疲れて、休憩に入ったカフェに「田舎蕎麦」があったので注文したらこれでした。

一見してフツーな蕎麦とはかなり違いました。

このフツーでない様を「田舎」という言葉に全部背負わせてしまってもいいのか、という

感じの田舎蕎麦でした。

 

さて、ここからどれくらいの距離があるのだろうと外に出て、ふらふらと歩いたら、

なんと目の前が高麗神社でした。

カフェのすぐお隣にありました。

  


はい、高麗(こま)神社にトウチャコです。

 

 


駐車場側の入り口には、こんなものがありました。

公式サイトには、以下のような解説がありました。

「御祭神 高麗王若光の母国 高句麗が存在した朝鮮半島には、「チャンスン・長丞」と言わ

れる標柱を立てる風習があります。 将軍標(しょうぐんひょう)とも呼び、日本の道祖神に

も似た習俗です。朝鮮半島では村や寺院の入口に立ち、魔除けや道標の役割を荷なっていま

す。」

 

 


高麗郡とはなんなのか・・・これも公式サイトに説明がありました。

「若光の渡来から半世紀を経た霊亀2716)年516日、大和朝廷は駿河(静岡)、甲斐

(山梨)、相模(神奈川)、上総・下総(千葉)、常陸(茨城)、下野(栃木)の七国から

高句麗人1799人を武蔵国に移し「高麗郡」を創設(続日本書紀巻第7の記述)。この時、

若光は郡の長官に任命されました。」

 

Wikipediaには、次のような記述もあります。

「中世武家時代の鎌倉時代以降、高麗郡の郡域が拡大して、日高市・鶴ヶ島市のそれぞれ

全域と、飯能市・川越市・入間市・狭山市のそれぞれ一部が高麗郡の範囲となった668

に唐・新羅に滅ぼされ亡命して日本に居住していた高句麗からの帰化人を朝廷はこの地に

移住させた。」

 

 


 

天皇皇后両陛下や皇族の方々も参拝されたという記録がありました。

 



本殿は「一間社流れ造りで中世、安土・桃山時代の建立」と言うことが書いて

ありますが、「正面手前の外拝殿は、平成27年の増改築」ということで新しい建物に

なっています。 思っていたよりも小ぶりな感じの社殿でした。

 

 


境内では、このような「高句麗文化展」をやっていました。多分、常設展示だろうと

思います。

 

 


神楽殿には、手作り感満載のアマビエさんもいました。

 

さて、ここで高麗神社にお別れして、JR高麗川駅まで最後のひと踏ん張りです。

ここで高麗神社の公式サイトでアクセスの地図を見てみましょう。

https://komajinja.or.jp/acces/

高麗神社からJR高麗川駅までは徒歩で20分と書いてありますが、のろのろ歩いたので、

およそ1時間ぐらい掛かってしまいました。

 

公式サイトのアクセス地図には、JR高麗川駅から高麗神社までは、県道30号線・北平沢

運動場交差点経由の北廻りのルートと 県道15号線・栗坪交差点経由の南廻りルート

描いてあります。 これを詳細地図で大雑把にチェックしてみると、北廻りルートは

およそ3キロ、南廻りルートもほぼ同じ3キロぐらいのようです。

この3キロがほぼ正確ならば、徒歩20分というのは45分ぐらいの間違いでは

ないかと思います。 私たちが歩いたのは、南廻りルートです。

ただし、高麗神社から高麗川駅への南北の真中ルート、最短コースを歩けば、

おおよそ2キロぐらいかと見えますので、普通に歩けば30分ぐらいになるかも

しれません。

 

この最短コースですが、高麗神社の鳥居を出たらすぐに道路を左に進み、大宮会館の

前のT字路を右に曲がって橋を渡るルートです。橋を渡ったら左に曲がり、あとは

道なりに県道30号線のコンビニ・ローソンへ出る道をとります。

その後は、県道30号線を南下して、高麗川駅入り口を目指します。

(これは地図の上で見つけたルートですので、ご留意ください。)

 

 


高麗川に掛かっている大きな橋を渡りました。

志々いわはし(または獅子岩橋)でした。

 

 


 

そして、獅子岩橋―比留間医院―栗坪交差点のローソンー県道15号線をまっすぐ

― この猿田交差点で左折して高麗川駅入り口へ向かいます。

  


午後3時に高麗川駅に到着。

高麗神社を出ておおよそ1時間ぐらいでした。

 

巾着田の高麗駅からJR高麗川駅までの間に、カフェでの昼ご飯の30分を除くと、

たらたら歩いておよそ3時間30分ほど歩いたことになります。

 

ちなみに、巾着田の入り口あたりの立派な、そしてめちゃ混みのカフェ以外には、

ここぞと言える食事ができるお店はありませんでした。

 


ここにオレンジ色で描かれているルートがJR高麗川駅から高麗神社への最短ルートです。


では、皆さん今からでも遅くありません。

巾着田の曼殊沙華祭は10月2日までやっているそうです

 

では、また。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

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