立花隆著「臨死体験」を読む ― 6 体験後の超能力は進化なのか? 根源的エネルギーとは何か?
立花隆著「臨死体験」を読む ― 6 体験後の超能力は進化なのか? 根源的エネルギーとは何か?
立花隆著「臨死体験(上)」を読んでいます。
「第十章 色を聴く」
p336
この話を聴いて私が面白いと思ったのは、現代宇宙論が教える星の誕生のプロセスが
彼女の見たイメージとよく似ていることである。
p337
そこで起きていることは、暗黒星雲から光り輝く星が作られるという正にクリエーション
なのである。
―― そのサイクロンをどこから見ているんですか。
「宙に浮いて、そのサイクロンの周囲をまわりながら見ていました。 そこには私だけで
なく沢山の人がいました。 ・・・すべての人間がここにいるのだと思いました。
そこでは、空間とか時間の感覚が一切ありませんでした。 ・・・そして、宇宙全体が
大きく息を吸ったり吐いたりしているように感じました。・・・宇宙の呼吸の一息一息が
神なんだと思いました」
==>> これは「生き返る」という本を書いたアトウォーターという人が、流産で
大出血したり、静脈炎で臨死体験をしたときにみた話です。
いくつかの事例では、体外離脱をして、時空を超えて宇宙を飛び回るという
経験が語られています。
p338
臨死体験のあとに、アトウォーターさんが自分は気が狂いつつあるのではないかと思った
のは、体験の内容が奇妙なものであったということもさることながら、体験の前と後で、
知覚や認識、思考のプロセスなどが大きく変わってしまったからなのである。
「あらゆるものが生きて見えるんです。 あらゆるものが呼吸しているのが見えるんです。
息を吸ったり吐いたりしている。 脈を打っているのもわかります」
・・・「たとえば、机にぶつかったりするでしょう。 そしたら、ごめんなさいと机に
向かってあやまらずにはいられませんでした。 相手が本当の生きものなんですもの」
==>> これはまさしく八百万の神々の世界、となりのトトロよりもすべてのものが
生きている世界ですね。
いまフッと思ったのですが、今私がキーボードを叩いているパソコンが
生きものに見えてしまったらどうでしょう。 「悪いね、悪いね、こんなに
バンバン叩くと痛いよね。ごめんね」と言うのかもしれません。
犬や猫に声をかけるのは当たり前ですが、花壇の花に向かってしゃべっていた
らちょっと変な人と思われるでしょうし、ましてやそれが岩や木だったら
相当異様な感じで見られるでしょうね。
しかし、日本では、実際のところ、岩や大木に向かってなにやらぶつぶつ
言ったりしていますからねえ。 もちろん、それと分るように、紙垂(しで)を
つけたしめ縄を張ったりして、特殊な言葉で話しかけるという形式をとって
いるわけでしょうが。
もしかしたら、大昔の日本人の中には、そのような無機物と思われている
ものにも命があると見えていた人がいたのかもしれません。
p339
アトウォーターさんも、このあと感覚複合にあたる表現(感覚のコンプレックス)を使っ
たりしている。 ・・・要するに、音を聞くと色が見える、あるいは逆に、何かを見た
ときに音が聞こえてくる・・・・
そういう現象があることは、音楽家の間では二百年近く前から知られていた。
・・・最近の有名な例では、フランスの作曲家、オリヴィエ・メシアンがそうである。
・・・数字を聞いて色を見る、単音を聞いて色を見るなどの現象もある。
p340
色を見るだけでなく、抽象的な形象を見たりすることもある。 調査してみると、色聴は
意外にポピュラーな現象で、特に幼いときほどあらわれやすい。
幼稚園児では約半数、十一歳で25~30%、成人で13~16%にあらわれるという
報告もある。 ・・・感動的な音楽を音刺激に用い、目をつぶっていると色聴はあらわれ
やすいという。 我が家で実験してみると、七歳の娘にはあらわれたが、十歳の娘と
成人にはあらわれなかった。
==>> これはどういうことでしょうね。 人間は生まれてから二十歳ぐらいまでの
間は、元々は一体化していた人体の組織が成長するにつれてそれぞれの機能を
持つ部分として分化していくということですから、幼い時には感覚器官の
神経が未分化だったり混線したりしているってことでしょうか。
これは私の妄想ですが。
逆に、骨などは、生まれたばかりの頃は部品点数が多くて、頭蓋骨は部分に
分れて隙間があって、脳が大きくなっても柔軟に対応できるようになって
いるんだそうです。 そして、大人になると頭蓋骨がひとつに固まる。
こちらのサイトに詳しい図と説明がありました。
https://www.visiblebody.com/ja/learn/skeleton/axial-skeleton
「頭蓋縫合線
胎児および新生児では、頭蓋骨は、泉門と呼ばれる線維性膜の領域を含む柔らか
い線維性縫合線によって結合しています。
こうした領域があることで、頭蓋は
成長する脳を収容することができます。
大泉門は2年まで存在する一方、蝶形
骨、後側頭泉門、および小泉門は、2か月で閉じます。 泉門が閉じると、縫合
線が発達します。
頭蓋縫合線は、不動関節で、そこで頭蓋骨が緻密な線維性
組織と結合しています。」
p346
超能力というのは、人間の通常の能力の帯域拡大なのです。 感覚複合も、やはり訓練で
引き出すことができます。 こういう超能力をさして、神の特別の贈物と考える人も
いれば、悪魔から授けられた邪悪な能力と考える人もいますが、どちらも間違いです。
・・・臨死体験によって超能力がもたらされることが多いということは、臨死体験には
意識の拡大作用があるということを意味しています。 それは臨死体験によって人生観
や世界観が大きく変わった人が多いということでもわかるでしょう。 みんなポジティブ
に変わっています。
==>> 考えてみれば、群を抜くオリンピック選手や音楽家や芸術家や科学者なども
超能力者と呼べないこともないわけですね。能力の帯域拡大という意味では。
それらは他の人から見て聞いて分かる現象ということになるんでしょうが、
それが他人には見えない当人だけの感覚的能力の帯域拡大だとなると、
不可思議な超能力ということにされてしまう、ということでしょうか。
p348
死にかかるという経験は、人間にとって最大の刺激です。・・・生命の危機にさらされると、
脳は何とか生き延びられないかと、その能力を極限まで使って、ありとあらゆる生き残り
策を模索します。 その努力が、脳の新しい可能性を切り開くのです。
・・・このようなポジティブな変化によるサバイバルの積み上げが進化というものだと
いうことです。
==>> なるほど、確かに「火事場の馬鹿力」というのがありますから、そのような
経験が進化に結びつくということはありそうな話ですね。
p350
―― スポンジ状とはどういう意味なんですか。
「どうといわれとも困るんですが、とにかく実感としてそういう弾力性に富んだものに
なったという感じなんです。 ・・・他の体験者に聞いても、側頭葉がふくれ上がった
感じがするといった人がかなりありました。」
側頭葉の一部を刺激すると、体外離脱が起きるという研究があるのである。 大脳辺縁系
と臨死体験が関係しているという説もある。
==>> これは、臨死体験をした後に、側頭葉が大きくなっている感じがするという
話です。 一種の進化と考えていいんでしょうか。
こちらで読んだ本にも側頭葉と宗教的体験の関係が述べられていました。
村本治著「神の神経学―脳に宗教の起源を求めて」
http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2021/04/post-cab862.html
「p113
一つの興味ある仮説は、宗教体験をする人々の側頭葉は、他の人々の側頭葉と
比べて構造が少し異なっているという可能性である。 特別の才能のある人々の
脳が、その才能に関係した脳の一部分において、構造的に一般人と異なっている
ことは、精神科学で最近明らかにされている。一部の宗教家、特に宗教指導者や
予言者などの側頭葉が、これらの天才と同様、特別な構造を持っていたという
可能性は考えられる。」
==>> これで思い出すのが過去に読んだ本の内容です。
R・ダグラス・フィールズ著「もうひとつの脳」です。
この中にアインシュタインの脳についての記述がありました。
http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2020/12/post-3151c1.html
p351
アトウォーターさんは、体外離脱も、超能力も脳を通して働く現実現象だと考える。
脳は現実現象を起こす一つのメカニズムにすぎない。 こう考えると、脳でどういう
現象がどう起きるといっても、それは現実現象を起こすメカニズムの説明にすぎないと
いうことになってしまう。 ・・・そのようなメカニズムを通して本当に霊魂(あるいは
それ的なもの)が現実に肉体を離れるのだと考えるわけである。 そうなると、側頭葉
刺激説は、現実体験説の反証にはならないということになってしまうのである。
==>> つまり、脳の働きで説明しているのに、それは幻覚をみているんじゃなくて、
現実を見ているんだという話になってしまうというわけです。
脳の機能の拡張あるいは感覚の帯域拡大という超能力を得ることによって、
人類は真の宇宙の姿を現実のものとして見ることができるという説になる
わけですね。
p253
トム・ソーヤーにしても、バーバラ・ハリスにしても、フィリス・アトウォーターに
しても、事実問題として、知的能力を向上させ、本を書くなどの立派な仕事をやりとげて
いるからである。 ・・・もちろん中には、これは脳損傷を受けたかもしれないと思われる
、ちょっと危ない人もいないではないが・・・大部分は尊敬に値する人物である。
そして、その人たちは、必ずしも体験前は尊敬に値する人物ではなかったのである。
==>> 「体験前は・・・」の部分はちょっと失礼な書き方なのかもしれませんが、
実際のところ、それぞれの人たちの詳細な記述を読んでみると、確かにそうだ
と思える内容になっています。
もしかしたら、歴史上有名な、例えばマザーテレサなどはどうでしょうか。
Wikipediaによれば、
「ダージリンに向かう汽車に乗っていた際に「すべてを捨て、もっとも貧しい人
の間で働くように」という啓示を受けたという。彼女は修道院を離れて活動を
行う許可を求めたが、バチカンの修道会管轄庁などカトリック教会の上層部は
慎重に評価を行おうとし、すぐには彼女の活動に対する認可を与えなかった。」
「地元住民たちはホスピスに所属している者をキリスト教に改宗させようと
しているという疑念を抱いていた。しかし、彼女たちはケアする相手の宗教を
尊重する姿勢を貫き、亡くなった者に対してはその者の宗教で看取っていた
(ヒンズー教徒にはガンジス川の水を口に含ませてやり、イスラム教徒には
クルアーンを読んで聞かせた)」
・・・これを読むと、なんらかの啓示を受け、教会側が必ずしもいい顔をしな
かった活動をやり、宗教の垣根を越えた意識があるというのは、もしかして、
臨死体験の経験者か、体外離脱の経験者なんじゃないかと思えてきます。
「第十一章 クンダリニー覚醒」
p364
電気感受性が特に強い人の場合、テレビやラジオのつまみにさわっただけで、体が
はじきとばされたりする。冷蔵庫など電気器具に近づいただけで、あるいは送電線の
下を歩いただけで、エネルギーを吸い取られるような感じがして、気持ちが悪くなり、
心臓の動きに異常が出たりする。・・・近づいたりするだけで、電気器具がこわれて
しまう人もいる。
p367
第一に、電気感受性が強い人間はアレルギー体質であるということである。 電気人間
の70%が何らかのアレルギー性疾患を持っており、しかもしれはしばしば複数なので
ある。 そして、その症状が重いほど、電気感受性も強いという相関がみられる。
第二に、70%の人が、音や光に対する感受性が高まっており、大きな音やまぶしい光に
耐え難さを感じるということもわかった。
==>> このようなことが何故あるのかは全く分かっていないそうです。
しかし、このような体質になってしまった人は、特に現代のような
電化社会の中で暮らしたり、仕事をしたりするのは困難でしょうね。
私自身は、二十歳になるまではアレルギーがありましたが、その後はそれも
なくなり、まったく鈍感な体質になったような感じですから、もちろん
電気人間でもありません。
以前から噂に聞いてはいたんですが、ちょっと電気関連でどのような症状が
あるのかをチェックしてみました。
「その症状、電磁波過敏症が原因かも」
https://www.denjiha-honpo.com/?mode=f1
「日本では電磁波過敏症の認知が低く、言葉自体を知らないという人も非常に
多くいます。一方、スウェーデンなどのヨーロッパの国では、電磁波過敏症は
病気として広く知られており、規制も厳しくなっています。」
・・・医療系のサイトは、こちらをチェックしてください。
https://www.hospita.jp/medicalnews/20180417/
「電磁波過敏症とは、電磁波によって、頭痛やめまいなど体に不調が起こる症状
の総称です。日常生活のなかに、たくさんのハイテク機器が使われはじめた、
1980年ごろから急増するようになった病気です。」
「症状が出たら「心療内科」に相談を
電磁波過敏症は、医学的に正式な病気とは認定されていません。医学界では、
一定以上の患者にあらわれる症状として理解するものの、病気に準じた状態と
して見ています。したがって、診察によって「電磁波過敏症」を判断するのは
簡単ではありません。しかし、専門家によると、日本では、約650万人の患者
がいると推定されています。」
p371
たしかに臨死体験は、シャリスのいう電気感受性人間を相当高い比率で作り出したといえ
そうである。 また注目すべきは、ヒーリング能力(治癒能力)を身に付けたという人が
41.9%もいることである。 ・・・中国の気功師をはじめ、世界各地にヒーリング
能力を持つ人がおり、たしかにそれによって病気が治る人がいる。
p372
ヒーリング能力を持つ人を物理的に計測してみると、その指先、掌などから、ある種の
エネルギー(赤外線領域の電磁波という例が多い)が出ているのを検出したという報告は
かなりある。 臨死体験は受動的な能力だけでなく、能動的なパワーを与えるのにも
役だっているようである。
==>> 上記では、電磁波の影響による病気の話を出しましたが、ここでは、ある種の
電磁波がヒーリング能力になっている事例が示されています。
いずれにせよ、良い電磁波と悪い電磁波がありそうです。
まあ、薬物にしても、良い薬物は薬と呼び、悪い薬物は毒薬と呼びますから、
なにごとも中道が良いってことでしょうか。
p373
クンダリニーとは、ヨガの用語で、生命の根源的エネルギーをいう。 クンダリニーは、
もともとは宇宙に存在する根源的宇宙エネルギー(ブラーナ)で、それが個々の人間の
肉体の中に閉じ込められたときにそう呼ばれる。 人間が生まれるということは、
根源的宇宙エネルギーがそのように分割分有されるということでもある。
p374
インドの思想的伝統においては、この世の個別的存在は全て仮象である。 真実在は
ただ一つしかない。 その全にして一なるものが神である。 そしてあらゆる個別的存在
は神の一部なのである。
臨死体験の事後効果について・・・普遍的宗教の立場に立つものが顕著に多くなると
・・・それは西欧キリスト教を離れて、インド哲学の見解(キリスト教の中でも神秘主義
の見解はこれに近い)に近づくということである。
==>> 今までに私が宗教関係や「神の物理学」「神の神経学」などを読んできた中でも、
普遍的という意味では、インドに生まれた思想の方に近い感じがします。
特に「神の物理学」の中ででてきた、素領域論や完全調和・・・
https://sasetamotsubaguio.blogspot.com/2021/06/blog-post_2.html
「p123
このモナドは素朴な言葉では「霊魂」と呼ばれてきた存在を形而上学的素領域
理論の中で表現するために導入されたものだが、その実体は「真空」あるいは「神」
と呼ばれた唯一絶対の完全調和を分割したものに他ならない。
「神の神経学」は仏教に普遍性を見出している点です・・
http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2021/04/post-c35641.html
「p262
日本を初めとする仏教の世界は、適応が早いと私は考える。それは、「内なる神」
の概念は現在の仏教の教えに近いものがあり、すでに多くの人々の心に馴染んで
いるからだ。
・・・東洋人、特に我々日本人は、世界の宗教的な和解と平和を唱える最先端に
立つのに、最も適しているかも知れない。」
p375
瞑想をつづけていくと、チャクラがどんどん開いていき、・・・・人間の意識の世界も
無意識の世界も超越した精神の全き自由の世界に入ることができる。 ・・・いわゆる
解脱とは、この三昧の境地に入ることに他ならない。
p378
超能力は、我々の三次元世界から見るから超能力なのであって、三次元世界を超越した、
主観も客観もない、根元的実在の世界へ入れば、人間も神と同じように、全知全能に
なるというわけだ。
p379
しかし、ヨガでは、このような超能力は修行の当然の結果として生まれるが、解脱には
むしろ妨げになるから、それにとらわれてはならないと説いている。
==>> つまり、全知全能になるのだけれど、「すべきことは何もなく、知るべきもの
は何もないという状態が本当の解脱なのだ」ということだそうです。
超能力が出て来たからといって、スケベ根性を出しては解脱はできない
ってことかと思います。
これで思い出したのが、フィリピンのいわゆる心霊療法師の話です。
本物の心霊療法師は基本的に金銭を要求しないというのです。それは、神から
授けられた技であるから、商売にしてはいけないという理由なんだそうです。
少し前までは、大儲けをしていた心霊療法師と呼ばれる人たちが何人か
いましたが、彼らは解脱できていなかったようです。
「「アグパワ」だけが本物の心霊術師だった」
http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2014/11/post-65b0.html
「1970年代、教授が13~14歳だったころ、今のSMバギオにあった
パインズホテルにアグパワを見に行った・・・父親に連れられてマスコミの取材
を見に行ったのだった・・
アグパワの前にアグパワなく、アグパワの後にもアグパワはいないそうだ・・・
つまり、アグパワのアシスタントであった ジュン・ラボを初めとする心霊術師
はフェイス・ヒーラーではなく、フェイク・ヒーラー(偽ヒーラー)であり
マジシャンであると言う.」
p387
漢方の鍼灸でいう経絡、つぼなどという概念も、西洋医学からは、実体のないデタラメ
とみなされている。
しかし、本山氏は、インドのナディと中国の経絡の類似点に着目して研究を積み重ねて
いった結果、両者は基本的に同じものであるという結論に達した。
・・・中国で「気」と呼ばれる生命エネルギーは、インドの「プラナ」と呼ばれる生命
エネルギーと同じで、それは、ナディ=経絡系を通路に、肉体の各部に流れていくのだ
という。
ではそのナディ=経絡系の正体は何かというと、本山氏によると、皮膚の表皮の下の真皮層
の中にある間質液の流れだという。
・・・血液の三倍の量がある間質液について、実はあまりよくわかっていない。
・・・基本的なことが何も分かっていないのである。
==>> これはなんだか、脳の研究において、ニューロン・ネットワークだけが
脚光を浴びていて、神経網の梱包材としか思われずに無視されていた
グリア細胞にもっと重要な役割があると分かった話に似ています。
もしかしたら、この間質液にとんでもない機能があることが発見される日が
くるのかもしれません。
「間質液」とは:
https://kotobank.jp/word/%E9%96%93%E8%B3%AA%E6%B6%B2-48853
「組織間液または組織液ともいわれる。種々の生体組織において,血管外の細胞
間のすきまを満たし,組織の新陳代謝,栄養物の供給,排泄物の運搬などの役目
をする液体成分。組織の状態によりその成分を著しく異にするが,毛細血管から
の漏出によって生じ,一部はリンパ管に入ってリンパ (液) となる。」
p389
本山氏はチャクラマシーンで、ヨガの行者や超能力者などを多数測定した経験をもつ。
・・・人間からフォトンが出てくるなどというと、そんなことが本当にあるのかと
思われるかもしれないが、これは、生物科学の世界ではよく知られており、・・・
日本でも東北大学の電気通信研究所といったれっきとした研究所が、生物(人間)フォトン
の研究に取り組んでいる。
普通の人の場合は、健康な状態より体が弱っている場合のほうがより強く光を出すので、
病気の診断に仕えそうだという。 それだけでなく、気功師を測定してみたら、やはり
発光していたという報告もあり、方向としては、本山氏の研究と一致している。
==>> 東北大学 電気通信研究所 の「稲場生物フォトンプロジェクト」
https://www.jst.go.jp/erato/research_area/completed/isf_PJ.html
「生体組織や細胞などから生じ、肉眼や通常の光検出器では検地できないような
極めて微弱な光(生物フォトン)に着目し、その特性を精密に測定、分析する
手法を探索し、生物フォトンの発光機構や役割を探求するとともに、得られた
手法を用いて生物を無侵襲で計測する技術について研究しました。」
「細胞分裂の発光を初めて撮影
大豆の発芽に伴う細胞分裂の発光現象を、超高感度フォトン観測装置により
撮影したもので、芽の成長している部分では細胞が活発に分裂し、盛んに光を
出している様子が観察された。」
・・・このような、東洋医学の科学的解明につながる研究は是非どんどん
進めて欲しいと思います。
次回は「第十二章 時間なき世界」を読んでいきます。
=== 次回その7 に続きます ===
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