河岡義裕編「ネオウイルス学」を読む ― 2  類人猿に感染した痕跡、ウイルスベクターワクチン 

 

河岡義裕編「ネオウイルス学」を読む ― 2  類人猿に感染した痕跡、ウイルスベクターワクチン 

 


 


河岡義裕編「ネオウイルス学」を読んでいます。

 

 

 


 

p67

 

生物のDNAに組み込まれているウイルスのゲノムを「内在性ウイルス」と言いますが、

ヒトの全ゲノムのうち、およそ8%がウイルス、特にレトロウイルスと呼ばれるウイルス

由来のゲノムだと分かってきました。 ヒトのゲノムの中で、タンパク質を作ることが

できる遺伝子の割合は2%程度です。 このことを考えると、ウイルスに由来する領域

がいかに多いかがわかると思います。

 

・・たとえば、我々ヒトを含む哺乳類が胎盤を形成する時に、ウイルスから取り込んだ

ゲノムを利用しているということも解明されています。

 

==>> そうですか、我々のゲノムの8%はウイルスさんからの頂き物ですか。

     つまり100人の親族の内にウイルス族の人が8人だけ混じっているんですね。

     でも、それとは気づいていない・・・・

     胎盤の形成にはウイルスが関わっていたという話は、NHKの

「ヒューマニエンス」の「ウイルス」の話の中で扱っていました。

そのウイルスがいなかったら、ヒトはいまでも卵を産んでいたかもしれない

ですね。 その方が便利だったのにと思う人もいそうですけど・・・・

 

p67

 

ヒトで見つかった内在性ボルナウイルスの多くは、約4500万年前、類人猿の共通

祖先にボルナウイルスが感染した痕跡だとわかっています。

それがいったい何を意味するのか、ウイルスは生物の進化にどのような役割を

担っているのか。 それが私たちのメイン研究テーマです。

 

p68

 

これまでに、内在性ボルナウイルスから作られるタンパク質やRNAが、新たに侵入して

くるボルナウイルスの感染や増殖を抑えることがわかりました。 このことは、生物が

感染してきたウイルスのゲノムを自らのゲノムとして取り込み、進化・生存に利用して

きた可能性を示すものです。

 

==>> これを読んでいると、新型コロナのファクターXがHLA―A24だったと

いうことを連想します。

     https://sasetamotsubaguio.blogspot.com/2021/08/hlaa.html

     「新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の感染受容体結合部位が、ヒトの

細胞性免疫を司る「ヒト白血球抗原(HLA)」の一種「HLA-A24」によって認識

されることを見出した。」

このことによって、日本人の60%は新型コロナに対する一種の免疫をもって

いたから、日本人の感染者数や死亡者数は少なかったらしい。

ところが、デルタ株はその免疫効果をすり抜ける対策を打って来た。

 

ってことになると、このデルタ株に人類が感染して4500万年経ったら

同じ様に内在化してくれるのでしょうか・・・・妄想です。

 

 

p69

 

ボルナ病ウイルスは脳組織に感染し、それ以降もたびたびウマに脳炎を起こしていました

が、多くの場合は慢性的な感染で、それほどひどい症状を起こしません。ヘルペスウイルス

のように宿主の細胞内にじっと潜み、ときおり歩行異常や行動異常を起こすのです。

ところが、たまにヒトに脳炎症状を起こすことがあり、その場合は非常に致命的な疾患に

なることが知られています。

 

p70

 

長い間、ボルナ病ウイルスは、ヨーロッパ中部のウマに見られる風土病の原因ウイルス

であると考えられていましたが、1985年に、「ボルナ病ウイルスがヒトの精神疾患

との関連がある」との報告があり、そこから本格的な研究が世界中でスタートしま

した。 

 

==>> ヒトには内在性ボルナウイルスがあって、感染から守ってくれるという

     ことだったんですが、それでもたまに精神疾患との関連を思わせる

     致命的な脳炎症状を起こすことがあるという話であるようです。

     これって、内在性からくる免疫が人種的な分布と関係するのか、

     はたまた最近のボルナウイルスは新兵器をもっているから侵入を許して

     しまうのか・・・・

     なにせ、4500万年前のふる~~い装備ですからね。

 

p72

 

多くのRNAウイルスが細胞質と呼ばれる場所で複製するのに対して、ボルナウイルス

はレトロウイルスと同じ核の中で、細胞を壊すことなく、静かに感染を維持しながら

増えるのです。 これを「持続感染」と呼びます。

 

・・・このウイルスは細胞の核の中で染色体にしがみついて感染を維持していることが

わかりました。

 

p74

 

もしかしたらボルナウイルスの遺伝子も生物に内在化しているのではないか・・・・

・・・予想は当たりました・・・

「生物のゲノムに内在化しているウイルスはレトロウイルスだけである」という、

50年以上信じられていたそれまでの常識を覆したことになります。

 

==>> 「細胞を壊すことなく、静かに感染を維持しながら」という意味は

     人体に病気を起こさずにという意味なんでしょうか。 そうであれば

     多いに「持続感染」してくれて、「内在化」してくれて、その後侵入

     しようとする同族のウイルスを、その変異株も含めて、撃退してくれれば

     いいんですけどね。

     なんだかヤクザのシマ争いみたいな話ですけど。

 

p75

 

私はこのボルナ病ウイルスの特徴を活かしてベクターが開発できるのではないか、

と考えました。 ベクターとは遺伝子の運搬役のことで、遺伝子治療や再生医療、

そしてがんの治療などにも活用されています

ベクターにはDNA分子やRNA分子も利用されますが、宿主の細胞に入り込んで

遺伝子を発現させるウイルスは非常に使いやすいため、医療分野での遺伝子治療には

ウイルスベクターが欠かせないツールになっています。

 

私たちは独自に開発を勧め、人工的にボルナ病ウイルスを作る技術を確立しました。

ボルナ病ウイルスのベクター開発を始めたのは15,6年前ですが、ベクターそのもの

はすでに完成しています。

 

人工合成もウイルスベクター開発も、すべて私たちのオリジナルです。

 

==>> ウイルスベクターワクチンという言葉は、新型コロナのワクチン情報が

     マスコミなどでも盛んに解説されていますので、それをちょっと

     確認しておきます。

 

     この記事は2020年7月の記事です・・・

     DNAmRNA・ベクター 多様なワクチンの違いは?」

     https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61944150X20C20A7000000/

     「(1ウイルスベクターワクチン

ヒトに対して病原性のない、または弱毒性のウイルスベクター(運び手)

抗原たんぱく質の遺伝子を組み込んだ、組み換えウイルスを投与するワクチン。

ウイルス自体が細胞に侵入し、細胞質で抗原たんぱく質をつくり出すことで、

抗体によりウイルスを排除する「液性免疫」と、免疫細胞の1つであるキラー

T細胞などにより排除する「細胞性免疫」を引き起こすと考えられている。」

 

「新型コロナウイルス感染症には、ヒトに感染する際に足がかりとする

「スパイクたんぱく質」の遺伝子を組み込んだウイルスベクターワクチンが

主に開発されている。英オックスフォード大学と英大手製薬アストラゼネカ

はチンパンジーアデノウイルスを、カンシノはアデノウイルス(5型)を、

J&Jはアデノウイルス(26型)を、アイロムグループ子会社のIDファーマ

(東京・千代田)はセンダイウイルスを用いたワクチンを開発中。」

 

・・・これを見ますと、日本ですでに接種されたファイザーとモデルナの

ワクチンは、mRNAワクチンで、 アストラゼネカがウイルスベクター

ワクチンであるようです。

 

こちらのサイトでは、「センダイウイルス」ベクターと他のウイルスベクター

との比較の表があります。

ここで「センダイ」というのは東北大学で発見されたからだそうです。

https://www.iromgroup.co.jp/group/advanced01.html

 

まだ、厚労省のこちらのサイトでは「開発中」のワクチンの情報が掲載されて

います。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00223.html

これをみても、ウイルスベクターワクチンは、アストラゼネカとJ&Jだけ

のようです。

 

・・・残念ながら、この本で語られている「ボルナ病ウイルスのベクター」は

上記のリストには入っていません。

 

 

p75

 

ウイルスベクター事情・・・・すでにベクターとして利用されているウイルスは多数

あります。 中でもレンチウイルスとアデノ随伴ウイルスが二大巨頭と言えます。

 

p76

 

レンチウイルスベクターは一度体の中に入れるとゲノムの中に入り込んでしまいますので、

二度と排除することができません。 その意味で危険が伴うのです。

 

また、アデノ随伴ウイルスの場合、分裂もしくは増殖が盛んな細胞の中では、遺伝子を

長期間発現することが難しいというマイナス点があります。ですので、iPS細胞を含む

幹細胞など、盛んに分化、増殖するような細胞などでは効果が衰弱して使いにくいのです。

 

・・・ボルナウイルスベクターは、それを「克服できる」ことがわかってきました。

 

p77

 

アルツハイマー病も実験の対象で、アルツハイマーの原因遺伝子を分解するような酵素を

脳内に送り込む実験を進めています。

 

ボルナ病ウイルスは、ウマなどの動物に感染する際には、鼻の奥にある嗅覚神経を

通って脳内に入り込むと考えられています。 ボルナウイルスベクターも、ラットの

鼻の中に垂らすだけで簡単に脳の中まで侵入させることができます。

つまり、脳内で遺伝子を発現させるために針や手術などの方法をつかわなくてよいのです。

 

==>> 上記の仙台ウイルスベクターのサイトの比較表の中に、

     ここで書かれている レンチウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス

     のウイルス系ベクターの特長が記載されています。

     (ボルナウイルスについては書いてありません。)

 

     このボルナウイルスベクターは、今回の新型コロナ対策としてはなさそう

     ですが、アルツハイマーの治療方法として期待したいところです。

     ただ、ちょっと気になるのは、「鼻の中に垂らすだけで簡単に脳の中まで

     侵入できる」って点ですね。

     考えてみればかなり恐ろしいもんじゃありませんか?

     使い方を間違ったらえらいことになりそうな気がします。

     SF小説にでも出て来そうな感じ・・・・・

 

     ところで、このボルナウイルスの研究室のサイトはこちらです。

     https://t.rnavirus.virus.kyoto-u.ac.jp/about/research.html

     「ボルナウイルスは、他のウイルスには見られない面白いウイルス学的性状

を数多く持っています。細胞核での持続感染や宿主ゲノムへの内在化など、

ウイルスの本質を探る研究対象としてボルナウイルスへの科学的興味が

尽きることはありません。」

ボルナウイルスベクターは脳神経細胞への遺伝子導入に有用であることに

加え、iPS細胞をはじめ様々な幹細胞にも適用できることが私たちの研究から

示されました。私たちが開発したボルナウイルスベクターは、脳疾患の遺伝子

治療や幹細胞を用いた再生医療に利用できる可能性があります。」

 

・・・おおいに期待したいと思います。

 

p86

 

人体にとって異物であるウイルスが侵入するとセンサーが働き、体内にある自然免疫

が応答してウイルスを排除します。 しかし、C型肝炎ウイルスは、タンパク質分解

酵素で免疫のセンサーを破壊し、ステルスのように姿を隠して免疫から逃れています

・・・私たちが最近ようやく解明した細胞の仕組みを、ウイルスは大昔から知り尽くして

いるのですから・・・

 

p87

 

C型肝炎は・・・日本脳炎ウイルス、デングウイルス、黄熱ウイルスと遺伝構造が

非常によく似ています。 それなのに、C型肝炎ウイルスは、なぜ脳炎や出血熱を

発症せずに、肝臓を好んで増殖し、肝炎を発症するのでしょうか?

 

・・・肝臓にとりわけ多いのはマイクロRNAの122番ですが、C型肝炎ウイルスは

肝臓に入り込むと、マイクロRNAで壊されるのではなく、逆にマイクロRNAの

122番に結合することで、効率よくウイルスゲノムを複製します

 

==>> ここではC型肝炎ウイルスの凄さが語られています。

     レーダーをかいくぐるステルス戦闘機みたいです。

     ウイルスは人類の遠い祖先らしいので、いろいろと知り尽くしていても

     当然といえば当然なのでしょう。

     おまけに、普通であれば、「マイクロRNAはメッセンジャーRNAと

     結合してタンパク質の生成をブロックする」ものであるのに、C型肝炎

     ウイルスの場合は、そのマイクロRNA122番と結託してゲノムの

     複製をどんどんやっちゃうというお話です。

     大昔から気心の知れた知り合いと結託して裏技を使っている感じです。

 

p89

 

しかし、2020年、その日常が崩れ・・・・新型コロナのパンデミックです・・・

こんな時に「C型肝炎ウイルスの研究だけする」というわけにはいきません。

ヒト病原ウイルスの研究者の多くは、新型コロナウイルスの研究に従事しています

 

p90

 

ただし、・・・我々ウイルス学者だけでは難しい面があります。 現在、ウイルスに

関するデータは日々更新されています。 たとえば新型コロナウイルスに関しても、

ウイルスにどういう変異が入ったか、世界中から刻々とウェブ上にアップされています。

 

・・・有用なデータを抽出することで、創薬やワクチン開発のスピードアップに

つながるのではないかと思っています。

 

==>> 幅広いウイルス研究の場において、現在進行形のパンデミックに

     巻き込まれた研究者たちがたくさんいるのでしょう。

     それはそれで必要なことですから頑張って欲しいと思います。

     しかし、気がかりなのは、日本全体のそのような努力をどこのどういう

     機関が束ねているのかなという点です。

     米国のようなCDCという司令塔があるわけでもない日本で、様々な

     分野の多くの研究者の知恵を活かすネットワークがあるのだろうかと

     思いが湧き上がってきます。

 

p95

 

胎盤は妊娠した母胎の子宮内で作られます。 ヒトの場合、胎盤の中に栄養膜合胞体層

と呼ばれる構造があり、妊娠の維持に必要なホルモン分泌などを担っています。

この栄養膜合胞体層は「合胞体」という名が示すように、細胞同士が融合することに

よって形成されます。 この「融合」に必要なシンシチンと呼ばれる遺伝子こそ、

レトロウイルスと呼ばれるウイルスが持っていたenv遺伝子に由来するものなのです。

 

p96

 

脊椎動物のゲノムに存在するボルナウイルスの化石をくまなく調べることによって、

古代のボルナウイルスの感染の歴史を明らかにしました。

 

p97

 

私たち生物のゲノムを探索することによって、現代のウイルスだけからは調べられない、

古代のウイルスに関する貴重な情報を得ることができるのです。

 

==>> 本当にびっくりです。

     人間のゲノムを調べるだけでは分からないことを、さまざまな生物、

     そして化石まで調べることによって、古代からの連綿と続く進化の過程を

     ウイルスから教えてもらうと言うことですね。

 

p109

 

インフルエンザのウイルスは、インフルエンザウイルス固有の形を保ちながら、

病原性や感染性は常に変わっていくのです。 一年前に流行したインフルエンザ

ウイルスと今年のインフルエンザは異なりますし、さらに言えば、昨日自分に

感染して体内で増えていたインフルエンザウイルスと、今日自分の中で増えている

インフルエンザウイルスすら同一ではありません。

 

そうした曖昧なウイルスの「実像」や、「レゾンデートル(存在意義)」を、さまざま

な手法の組み合わせで俯瞰的につまびらかにしていくことが、システムウイルス学

の目標です。

 

==>> インフルエンザはそんなにも変化していくのかと驚きました。

     今の新型コロナの変異のスピードをマスコミで知るだけでもその点は

     嫌でも分かってきました。

     そして、この本のタイトル「ネオウイルス学」の分野がいかに幅広い

     のかも各章の著者の専門分野や所属先を見れば分かります。

     まさに人類とウイルスの地球規模の総力戦という感じでしょうか。

     もちろんウイルスは必ずしも敵というわけでもないのですが。

 

 

p111

 

健康な人の体内において、すくなくとも39種類以上のウイルスが常在的に感染して

いることがわかったのです。

脳や肺、心臓、肝臓、胃、大腸といった主要な臓器から、血液や神経にいたるまで、

27か所の組織で、少なくとも39種類以上のウイルスの痕跡が検出されました。

 

p112

 

胃の中に潜んでいるヘルペスウイルスもまた、すぐに病気を発症させずに潜伏感染

しています。 ・・・・やはりヘルペスウイルスは人体の生理的機能に関与して

いました。 ヘルペスウイルスが胃に存在していることで、消化酵素の合成などの

機能に影響を与えている可能性が見出されたのです。

 

・・・ウイルスの増殖を抑える役目をするインターフェロンや、免疫細胞の一種で

あるB細胞が増えていることも確認できました。

 

・・・潜伏感染しているウイルスが、ふだんは眠っている免疫機能を活性化

させている、と考えられます。

 

==>> まさに人体における生態系のバランスとも言えるようなウイルスの働きですね。

     要するに、ヒトとウイルスは大昔から共生して生きてきた。

     しかし、時には大規模なパンデミックで犠牲になったヒトもたくさんいた。

     それでもヒトは自然選択の中を生き延びてきた・・・ということなのでしょうか。

     つい100年ほど前までは、ヒトには戦う武器はなかった。

     ただ神に祈ることしかできなかった。

     しかし、やっとワクチンや治療薬などの武器を作ることができるようになった。

     あとは、それをどう使うのか。 それがヒトにとってもウイルスにとっても

     大事なことになっていきそうです。

 

p117

 

インターフェロンはサイトカインの一つで、・・・ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを

排除する役割を担っていますが、その役割を果たせないとサイトカインのバランスが崩れ、

サイトカインストームが起こるのです。 

 

・・・新型コロナウイルスのORF3bタンパク質には、強力なインターフェロン抑制効果

があり、それが新型コロナウイルス感染症の病態と関係している可能性があることが

わかりました。

 

==>> サイトカインストームという言葉はマスコミなどで盛んに言われています。

     ます、サイトカインとは何かをチェックします。

     

     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%B3

     「サイトカイン (cytokine) は、細胞から分泌される低分子のタンパク質で

生理活性物質の総称。生理活性蛋白質とも呼ばれ、細胞間相互作用に関与し周囲

の細胞に影響を与える。放出する細胞によって作用は変わるが、詳細な働きは

解明途中である。」

「サイトカインは多機能的、つまり単一のサイトカインが標的細胞の状態に

よって異なる効果をもたらす。例えば免疫応答に対して促進と抑制の両作用

をもつサイトカインがいくつか知られている。」

・・・結局、いろんな機能があって、まだよく分かっていないようです。

 

そして、「サイトカイン・ストーム」ですが、

「サイトカインの過剰産生(サイトカインストームと呼ばれる)は致死的であり、

スペイン風邪やトリインフルエンザによる死亡原因と考えられていたことも

ある。この場合サイトカインは免疫系による感染症への防御反応として産生

されるのだが、それが過剰なレベルになると気道閉塞や多臓器不全を引き

起こす(アレルギー反応と似ている)。」

・・・という事で、過剰防衛、過剰反応ということであるようです。

 

 

== その3 に続きます ==

 河岡義裕編「ネオウイルス学」を読む ― 3  ウイルスは我々の生態系の一部、昨日のウイルスは今日のウイルスとは違う (sasetamotsubaguio.blogspot.com)




 

 

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