長尾和宏著「コロナ禍の9割は情報災害」を読む ― 1 日本人98%にはステイホームは必要ない? 歩くのが一番!
長尾和宏著「コロナ禍の9割は情報災害」を読む ― 1 日本人98%にはステイホームは必要ない? 歩くのが一番!
長尾和宏著「コロナ禍の9割は情報災害: withコロナを生き抜く36の知恵」
を読んでいます。
この本を買った理由は、「9割が情報災害」とか「テレビがインフォデミックで国民を
殺す」などの、一般的にはマスコミなどで見かけない主張がされているので、
今の医療の状況を俯瞰してみるためです。
大まかな私の感想を先に言いますと、新型コロナウイルス感染症に対する効果的な
対策というものはこの本には見受けられません。
この本で主張されているのは自然免疫だけで98%の人は大丈夫だから、その自然免疫を
最大限に活かすために毎日こまめに歩きましょうという内容です。
では、例によって、気になった部分を引用しながら、医学のことは何にもしらないド素人
が素朴な疑問を書いてみたいと思います。
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まず、著者のプロフィールとクリニックの様子については、こちらのサイトで
ご確認ください。
「長尾クリニック 院長 長尾和宏」
http://www.nagaoclinic.or.jp/clinic/greeting/
著書に紹介されているプロフィールでは、内科と消化器系が専門で、日本尊厳死協会
副理事長、日本慢性期医療教会理事、他に在宅医療関係もやっているようです。
この本は2020年12月の発行となっていますので、デルタ株が蔓延している2021
年8月現在では、本の内容が古くなっている部分もありますので、
この院長さんの最近の発言については下のブログでご覧ください。
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p06
私は、今必要なのは「WBM」だ、と思っています。
・・・「ウォーキング・ベースト・メディスン」です。 つまり、歩くこと。
p14
まじめにステイホームを守り続けている人ほど、生活習慣病が悪化し、筋肉が落ち、
かえって健康を損なう可能性が高い。 特に高齢の人は、1か月も真面目にステイ
ホームを続けていれば、驚くほど衰弱します。
p15
若い人でも、家に一人で閉じこもっているうちに、不安がつのって眠れなくなったり、
昼夜逆転の生活になったり、うつや過呼吸に陥ったりする人もいます。
「自分もコロナかもしれない」という思いに囚われて、ストレスを抱え込み、微熱が続く
人、不整脈や帯状疱疹などを引き起こす人もいます。
==>> ステイホームは、確かに真面目にやり過ぎると衰弱すると思います。
私は出来るだけ週に一度は1万歩前後の散歩をするようにしています。
また、昼夜逆転の生活になりそうな感じもあります。
零時から2AMぐらいまでが読書の時間だからです。
いずれにせよ、この著者がいいたいのは「歩きなさい」ということです。
p17
南多摩病院総合内科の國松淳和先生は、新型コロナに対する不安がつのっていつもと
違う精神状態に陥ってしまうことを「シャムズ(CLAMS)」と名付けています。
シャムズは「COVID-19/Coronavirus-induced altered
mental status」の略で、直訳する
なら、コロナウイルスによって引き起こされる精神状態の変化のこと。
不安からイライラがつのり、いつものその人であれば絶対に言わないようなことを
言うようになったり、いつもは穏やかな人が急に怒りっぽくなったりすることです。
==>> 私は年金生活者ですから気楽なもんですが、現役で働いている皆さん、
特にコロナのために仕事に大きな影響がでたり、職を失ったり、経済的に
非常な困難に陥った人たちは大変な思いをされていると察します。
一方で、コロナ治療の最前線で死の恐怖と立ち向かっている医療関係者の
皆さんの苦闘については、下の本でその実状が分かりました。
夏川草介著「臨床の砦」
http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2021/05/post-ddcf4c.html
この本が出版されたのは2021年4月28日となっていまして、
本の内容は概ね2021年の1月までの内容となっています。
・・・そして、今読んでいるこの本は2020年12月の発行ですので、
「臨床の砦」の方が少しだけ最新情報に近いかと思います。
p22
テレビでは、PCR検査で陽性となった人を(感染者)としてまるでワルモノのように
報道しますが、「PCR陽性者=感染者」ではありません。 PCR検査で調べているのは、
ウイルスが唾液中や鼻の中にいるかどうか。 一方で感染は、ウイルスが体内に入って、
さらに細胞内に入り込んで初めて成立する・・・ので、・・・・感染しているとは限り
ません。 当然、他人にうつす力があるとも限りません。
・・・次々に感染が見つかっているということは、それだけ市中感染が広がっていると
いうことです。 ・・・その一方で、重症者数、死亡者数はそれほど増えていません。
何が言いたいのかといえば、新型コロナは、誰もがなりえる、数ある病気の一つにすぎず、
ほとんどの人は無症状または軽症だ、ということです。
p23
日本においては、パンデミック(感染爆発)よりも、「インフォデミック」のほうが深刻
です。 インフォデミックとは、不確かな情報が大量に拡散されて現実世界に悪い影響
を与えてしまうこと。
連日のワイドショーの報道が、視聴者の不安と恐怖を煽り、家に閉じこもってステイホーム
症候群やシャムズを生んだ。
==>> この辺りに、著者の言いたい本のタイトルに書いてもある「情報災害」という
ものの意味が出ていると思います。
ひとつは、上記の中のPCR検査の件です。
「PCR検査で調べているのは、ウイルスが唾液中や鼻の中にいるかどうか。」
と書いてあるとおりで、ウイルスがあなたの身体にくっついているかどうかの
検査というのは分かります。
一方で、「当然、他人にうつす力があるとも限りません。」という点は、
発症前に他人にうつす力があるということが既に確認されています。
問題は、発症前や無症状感染者からの感染もあるということです。
こちらのサイトでは、「発症前の感染者からの感染」や「無症候性感染者からの
感染」についても「症状のある感染者からの感染」とともに問題とされています。
また、厚労省のサイトでも、「新型コロナウイルスに感染した人が他の人に感染
させてしまう可能性がある期間は、発症の2日前から発症後7~10日間程度と
されています。」と書いてあります。
「新型コロナ 無症候性感染者の特徴は?
占める割合や周囲への広げやすさについて」
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210227-00223644
コロナウイルスの検査は、PCR検査、抗原検査、抗体検査の3つがあると
されていますが、抗体検査は過去の感染を確認するものですから、他のふたつ
でやるしかありません。 PCR検査も抗原検査も「ウイルスが唾液中や鼻の
中にいるかどうか。」であって、血液を調べるものではないので、感染を制御
するためには、一番簡単で精度が比較的高いPCR検査になるのは道理かと
思います。
次に、「不確かな情報が大量に拡散されて現実世界に悪い影響を与えてしまう」
として、テレビのワイドショーがこの本では槍玉にあがっています。
もちろんマスメディアのそのような弊害も、それを受けとる人によっては、
あると思います。
しかし、最近のSNSなどを使った、まさに根拠の無い、非科学的な、
人の不安を煽るような、無責任な情報の方が、さらに弊害は大きいものと思い
ます。
三つ目に、疑問に思うのは、「新型コロナは、誰もがなりえる、数ある病気の
一つにすぎず、ほとんどの人は無症状または軽症だ、ということです。」
・・・という記述です。
「誰もがなりえる、数ある病気のひとす」であることはその通りでしょうが、
「ほとんどの人は無症状または軽症だ」の部分については、2020年に
この本が出版された以前と、2021年のデルタ株による第五波の状況では
難しい判断になるだろうと思います。
著者のクリニックでは入院設備はないようですが、上記の「臨床の砦」を
読めば、今の第五波の中でのコロナ病棟がどんな修羅場になっているかは
想像ができます。
日本に於いては無症状や軽症がほとんどという意味でしょうから、
おそらくファクターXを前提に書かれたものと推察します。
しかし、デルタ株では、既にファクターXのひとつが研究によって確認され、
残念なことにはそれがデルタ株には効かないことが検証されました。
https://sasetamotsubaguio.blogspot.com/2021/08/hlaa.html
ちなみに、厚労省のサイトで2021年8月の公表では以下のようになって
います。
https://www.mhlw.go.jp/content/000788485.pdf
「新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化する人の割合や
死亡する人の割合は年齢によって異なり、高齢者は高く、若者は低い傾向に
あります。
重症化する割合や死亡する割合は以前と比べて低下しており、2020年6月以降
に診断された人の中では、
・重症化する人の割合は
約1.6%(50歳代以下で0.3%、60歳代以上で8.5%)、
・死亡する人の割合は
約1.0%(50歳代以下で0.06%、60歳代以上で5.7%)
となっています。
※「重症化する人の割合」は、新型コロナウイルス感染症と診断された症例
(無症状を含む)のうち、集中治療室での治療や人工呼吸器等による治療を
行った症例または死亡した症例の割合。」
ちなみに、2020年当初からのNHKのデータで「日本国内の重症者数」
をみてみますと、以下のとおりです。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/
大雑把にみると、1000人前後のピークは、2021年1月、5月、8月と
大きく3つあることが分かります。
つまり、この本の著者がこの本を出版した2020年12月までの段階では、
この最初の大きなピークが来る前に原稿は印刷に回されていたと思われます。
そして、累積の致死率は、15,756人 / 1,368,112人 x
100 = 1.15% という計算になります。
以前はまだ高い致死率でしたが、高齢者へのワクチン接種といくつかの治療薬
が発見されたことで致死率は下がってきたように見えます。
ところで、日経新聞のサイトで、国別の致死率をみると、以下のように
なっていますので、デルタ株が蔓延する中では、十分に注意する必要があると
思います。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-chart-list/#countryMortalityRate
メキシコ 7.8%
中国 4.9
イタリア 2.9
ベルギー 2.2
米国 1.7
フランス 1.7
インド 1.3
日本 1.2
韓国 0.9
世界平均 2.1
p26
テレビ番組がコロナ一色だった半年間ほど、ワイドショーには連日同じような人が
登場し、「このままでは大変なことになりますよ」「医療は崩壊しますよ」「40万人が
死にますよ」と、ただ煽りまくっていました。その様子を見て、ワイドショーというのは
煽ってなんぼ、視聴率を取ってなんぼだな、とよくわかりました。
==>> これは実際にそうだと思います。 否定はしません。
しかし、今となっては、入院できず、自宅待機の中で若い人が死に、医療は崩壊
し、救急車の行く先もない、という状況になってしまいました。
緊急事態が非常事態になってしまいました。
40万人死にますよというのは、好意的に考えると、おそらく感染症の数理
解析をモデルに従ってやった結果ではないかと思います。
数理解析については、既に読んだ「ネオウイルス学」に記述がありました。
「河岡義裕編「ネオウイルス学」―数理解析と司令塔」
https://sasetamotsubaguio.blogspot.com/2021/08/blog-post_82.html
この方は京都大学の西浦博氏です。尾身さんと一緒に以前テレビにでていた方。
「p262
私はもともと医師ですが、現在は数理モデルを活用して、感染症の拡大予測を
したり、感染防止策のアドバイスを行っています。 数理モデルとは、一人の
感染者が近くの人に感染を広げていくプロセスを、その伝播現象のメカニズム
ごとに数式化していくツールです。
p264
医師免許取得後に「数理モデルで感染症対策の研究をしたい」と言うと、
「感染症は近い内に制御されてなくなってしまうからやめろ」と、進路相談で
必死に止められたものでした。 結局、反対を押し切ってこの分野の研究が進ん
でいたイギリスやドイツ、オランダの大学で学び、今にいたっています。」
・・日本では初めての導入だそうで、かなり遅れているそうです。
さて、実際問題として、日本での致死率が1.2%と出ているわけですから、
仮にインフルエンザと同じレベルで、日本の1千万人がもれなく感染したと
したら、12万人が死ぬ計算になりますからね。
インフルエンザの場合は、すでにワクチンも治療薬もありますけど、新型コロナ
は特に変異株は未だに正体不明な感じですし、治療薬も特効薬はなさそうです。
この著者、長尾氏には、2021年版の本を書いてもらいたいと思います。
比較の為に、インフルエンザを見てみますと、下のサイトで次のように
記載しています。
https://www.clinicfor.life/articles/covid-072/
「2018年のインフルエンザによる死亡者数は、厚生労働省が毎年発表している
人口動態統計によると3325人。・・・・
新型コロナウイルスの致死率は、80歳以上では15%くらいと考えられており、
全年齢で平均してみても0.1%~4%程度と考えられています。ちなみに季節性
のインフルエンザの致死率は0.1%程度、2009年に流行した新型インフル
エンザでも0.01%程度とされているため、新型コロナウイルスの致死率は高い
ということが分かります。」
・・・まあ、これを見ると、まともに感染が拡がったら大変だと思います。
p28
警察庁の統計によると、2020年8月の自殺者数は1854人でした。
・・・日本は自殺大国だといわれていますが、・・・8月の増え方は異常です。
やはり、コロナうつが関係しているのでしょう。 コロナ禍のなか、ステイホームや
ソーシャルディスタンスといった行動変容を強いられ、一人でじっとしている時間が
増えたことが、自殺の増加という結果を招いてしまったのだと思います。
==>> これはど素人の私でもそうだろうと思います。
しかし、コロナが原因かどうかは長尾氏の見立てであって、別の理由かも
しれません。 少なくとも私の推測よりも、医者である長尾氏の推測の方が
より真実に近いとは思いますが・・・・
こういう書き方をすると、一面では、煽っているようにも見えます。
ところで、厚労省が出している「ワクチン接種後の死者数」というのがあります。
その数字を捉え、そこに「情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価
できないもの」というコメントがあることをあげつらう人たちがいます。
実際に因果関係を評価するのはかなり困難であろうと思います。
もし、その死に関わった医者なら、その点はどう処理するのかが知りたい
ところです。
何を言いたいかといいますと、警察の統計をここに出すのはいいんですが、
医者という立場の人が、その自殺はコロナ禍での対策が原因だと言ってしま
っていいのかな・・・という話です。
p36
新型コロナでの緊急事態宣言は、今後、日本では出ることはないと思います。
なぜなら、緊急事態宣言は、結果的には意味がなかったからです。
私も、当初は「早く緊急事態宣言を出すべきだ!」と思っていました。
でも、後出しジャンケンのようで恐縮ですが、振り返ってみると、結局のところ
経済を悪化させて、ステイホーム症候群やシャムズ、自殺といった健康被害を増やした
だけでした。
==>> さて、2021年8月の今現在はどういうお考えでしょうか。
明らかに長尾氏の予測は外れました。
「意味がなかった」というのは、上でご紹介した「臨床の砦」を読んでからに
してもいいと思います。
もろもろのコロナ関連死を含めて合計で何人が死ぬのかという計算は、
おそらく政府のだれかがやるべき計算なのでしょう。
もっとも、政府のコロナ対策は、毎度後手後手で、時々なんだそれと
いうのもありますから、あまり期待はできそうにないのですが。
そのシミュレーション会議に、この長尾氏も参加してもらいたいと
思います。
p45
新型コロナにしても、自然免疫がしっかり働いていれば感染しにくくなり、感染しても
大ごとにはなりにくくなる、と先ほど説明しました。 でも、何等かの理由で自然免疫
が十分に働かなければ、自然免疫の攻撃をかいくぐってウイルスなどの病原体が体内で
増えはじめます。 そうなったら、獲得免疫の出番です。
・・・ちなみに抗体とは、体に侵入してきた病原体に対抗するためにつくられる、専用の
武器のようなもの。
p46
自然免疫が、悪そうな奴をみつけたらその場で捕まえる「町のお巡りさん」なら、獲得
免疫は、捕まえるターゲットを明確にして作戦を立ててチームで戦う「軍隊」のような
もの。
==>> つまり、自然免疫が突破されたら、病気になって、獲得免疫を作って、
二回目の感染に備えるという話ですよね。
問題は、その一回目の感染で重症化するか死ぬか・・ということじゃないん
でしょうか。
それを防ぐために、自然に感染して獲得免疫を作る代わりに、ワクチンを
接種して抗体を作るんじゃないでしょうか。
p48
新型コロナの98%は自然免疫で処理される
自然免疫の力で撃退しているのか、獲得免疫の力で撃退しているのかはウイルスの種類
によって異なり、新型コロナの場合、ほとんどが自然免疫で処理できています。
これは、いわゆる風邪と同じです。
p49
ここで「多くの場合」とはどのくらいかというと、国際医療福祉大学の高橋泰教授は、
「新型コロナの98%程度は、自然免疫で処理され、完治する」と述べています。
私も同感です。
p52
つまりは、新型コロナでは、感染しても血液中のIgG抗体ができにくいということ、
なおかつ、一旦抗体ができても、持続しないこともわかっています。
==>> 98%は大丈夫というのはいいんですが、あとの2%はどうなるんでしょ。
そこが問題だと思うんですが、見渡しても説明はなさそうです。
素人の推測で繋ぐとすれば、98%は感染しても大丈夫、軽症ぐらいには
なるかもしれません。 そして、2%は感染して中等症、重症、そして運が
悪ければ1.2%の致死率で死ぬという話です。
数字はどうでもいいんですが、自分はどっちに入るのかというのが不安な
訳ですからね。 それがはっきりすれば、なんらかの手は打てる。
感染して免疫を獲得するか、ワクチンで抗体をつくるかです。
ところで、「感染しても血液中のIgG抗体ができにくい」と書いてあります。
これは、本当みたいです。
私がワクチン接種後に、クリニックにいって抗体検査をしたところ、
ばっちりと二本の線に色がついて、抗体がしっかりできていました。
その時に医者が言ったのは、「普通に感染して病気になった人で、この抗体検査
をしても、読み取るのが難しいほど薄っすらとしか結果がでません。」と
いうことでした。 それほど、獲得免疫をしっかり得るのは難しいようです。
p57
高橋先生が言うように、新型コロナウイルスは曝露力の強い、つまり体に入り込みやすい
ウイルスです。 でも、入ってきても98%は自然免疫の力で撃退できるので、感染は成立
しにくく(感染力は弱い)、毒性も弱い。 だから、無症状・軽症の人が多いのです。
一方、インフルエンザは、ウイルス自体の毒性が強いので、体内に入ってきて感染すると
すぐに熱、咳、鼻水、筋肉痛といったハッキリした症状がでます。
p58
新型コロナを怖がる人は多いですが、ウイルスの毒性はインフルエンザのほうがよっぽど
上。 インフルエンザは毎年約3000人が亡くなっています。 ・・・一方、新型コロナ
で亡くなった人は、これまでに1900人ほどです。
==>> 何度もいいますが、この本は2020年の12月に出版されたものです。
2021年に入ってから死者数はかなり増加しました。
すでに上で計算したように、 累積の致死率は、15,756人
/ 1,368,112人 x 100 = 1.15%
となりました。
「これまでに1900人ほど」という数字が「15,756人」になったのです。
この数字が二年分だとして、1年間で8000人ほどの死者数という話です。
NHKのサイトで新型コロナの従来株と今拡大しているデルタ株の感染力や
毒性に関わる比較をみてみますと:
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/newvariant/
デルタ株の従来株との比較
感染力: 約2倍
入院のリスク: 2.08倍
ICU必要のリスク: 3.34倍
死亡リスク 2.32倍
・・・となっています。
これらを見てくると、長尾氏の読みはハズレていたと言えるのでは
ないでしょうか。 ど素人の感想です。
== その2 に続きます ==
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