ムーギー・キム著「そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか」を読む ―3― 「ここがヘンだよ日本人」のゾマホンはどう言ったか。 日本の衰退は老害だ。 数学、英語、コンピューターが韓国を進化させた

ムーギー・キム著「そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか」を読む ―3― 「ここがヘンだよ日本人」のゾマホンはどう言ったか。 日本の衰退は老害だ。 数学、英語、コンピューターが韓国を進化させた

 

 


 

ムーギー・キム著「そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか」

「第3章 なぜ隣国とは永遠に揉めつづけるのが当たり前なのか?」に入ります。

 

 

p191

 

世界の隣国同士の紛争事情は、日韓よりもよっぽど深刻なものも数多い。

 

・・・日韓外交関係の悪さなど、世界の隣国対立と比べると、じつにたいしたことない

ようにも思える。

 

p192

 

そもそも揉め事が多くて当然の隣国同士である日韓両国政府間で対立が深まるのは

「韓国の変化がパルリパルリで、日本の政治家の集団的記憶のなかにある韓国とは

様変わりしているため」という点も見逃せない。

 

・・・急速に変化する現代韓国文化と、それが内包する数多くの対立要素が論じられている。

・・・つまるところ韓国は決して、単一の文化要素で語れるような国ではないのだと。

 

==>> 「パルリパルリ」というのは「早く早く」という意味の文化的特徴を

     表す言葉だそうです。

     日本の政治家が韓国をみている見方は、すでに古いということのようです。

     そして、世界を見渡せば、隣国同士でドンパチやっている地域も多いこと

     などを考えると、日韓の外交的トラブルなどたいしたことはないという

     もっともな話です。

 

p198

 

科挙のために経済的には無益な儒教を学んでいた教育熱が、生産的な数学と英語と

コンピューターサイエンスに向かったからか、生産性が格段に向上したのだ。

 

下手な日本語を話そうとするセカンドクラス・シチズンかと思っていたら、いつのまに

やら日本語ではなく、英語を上手に話して世界で活躍するようになった

韓国人のTOEFLの得点は日本人を大きく突き放しており、ハーバード大の韓国人

留学生は、日本人留学生の3倍に達する。

 

==>> 著者の分析では、上記のように、数学と英語とコンピューターの教育によって

     生産性が上がり、経済的に日本を追い越すところまでになったということ

     だそうです。

     英語教育に関しては、フィリピンのバギオ市にあるいくつかの英語学校は

     ほとんどが韓国資本であって、韓国から母子英語留学のような形で

     徹底的に英語を習得するという熱意は、確かに日本とは比べ物になりません。

     もちろん、英語を教えているのはフィリピン人の先生たちです。

     フィリピン人の英語はいろいろと言われることもありますが、

     アメリカなどを相手にしたコールセンターの社員はフィリピン人ですから

     しっかりしたアメリカ人並みの英語を訓練されているようです。

 

     それにしても、数学、英語、コンピューター教育という意味では、日本の

     小・中・高の教育はどうなっているのでしょうか。

     英語の能力に関するランキングを見てみましょう。

     世界最大の英語能力指数 ランキング

     https://www.efjapan.co.jp/epi/

     「英語能力を測る調査には様々ありますが、「EF EPI 英語能力指数」は世界最大

規模で調査が行われていることで定評があります。英語を母国語としない国。」

1 オランダ

     4 シンガポール

     11 ドイツ

     18 フィリピン

     32 香港特別行政区

     37 韓国

     48 インド

     49 中国

     78 日本

     80 インドネシア

     100 タイ

     112 イエメン

 

     ・・・これを見ると、世界で活躍している筈の経済大国にしては英語が下手なん

     ですねえ。 日本はフィリピン、韓国、インド、中国に大きく差をつけられて

     います。。。何故なんでしょうねえ。。。

 

 

p201

 

ここでオジサン世代が理解しなければならないのは、よく言われることではあるが、

Z世代と呼ばれる若い世代には、日韓間の経済面での格差感がなく、この意味で上下関係

がないということだ。

「韓国」という単語で想起する一連のイメージが世代間で大きく違うのである。

 

==>> この辺りの韓国に関してのイメージは、もともと私にはそういう分野での

     経験・知識がなかったので、昔と今の違いを語ることもできません。

     ただ、ひとつだけ、私より10歳年上の大先輩の話から昔の人の感覚を

     推測することできました。

     その大先輩は名古屋の方でして、戦中戦後には、近隣で奴隷のように扱われ

     ていた韓国・朝鮮の人たちを見て育ったそうです。

     そのような大先輩にしてみれば、隔世の感があるだろうと思います。

 

 

 

p202

 

実際に両国を行き来する私が社会インフラを比べると、

・・・日本が全世界に対して圧勝しているトイレを除けば、両国の生活インフラ水準は

ほぼ同等で、とくにデジタル化・自動化分野に関しては韓国のほうが進んでいる

 

==>> 要するに、古い世代の日本人の今の韓国に対する認識を変えないことには

     日本の進歩もないですよということのようです。

     ちなみに、私のようなスマホも持っていないような輩はさっさと退場しろ

     ってことですね。

     足を引っ張ってスミマセン・・・・・

 

p203

 

近年日本でよく言われるようになった「韓国はゴールを動かすな」という批判および

対立は、なぜ生じるようになったのだろうか?

これは、日本の政権に「連続性」があるのに対し、韓国の政権が「左右に変化する

ように代わった」ことが大きな要因であろう。

 

p205

 

2000年ごろというと、アメリカはブッシュ・ジュニア、ロシアはエリツィンから

プーチンに代わったころ、韓国は金大中、中国は江沢民の時代だったので、隔世の感が

ある。 そんななか、日本だけ当時の首相が再登板したり、その間の首相が退任後も

ずっと財務大臣や、キングメーカーである派閥の長を務めてきたりと、裏の権力者が

なかなか代わらないのだ。

 

過去20年間、日本ほどの大国で、まったく所得を伸ばすことができなかった政党が

支持基盤を保って国を支配しつづけるのは、かなりの異常事態である。

このリーダーの高齢化と固定化が、変化が速い現代においえる、日本の生産性低下

つながっているように思われる。

 

==>> つまりは、日本の政治は完全に老害だってことですね。

     確かに、世界を見まわすと、アメリカはかなりヨレヨレの爺さんたちが

     バトルを繰り広げていますが、若いリーダーや女性のリーダーがあちこちに

     いますからねえ。 爺さん老害大国は置いてけぼりになって当たり前ですかね。

 

 

p209

 

韓国では政権交代が起こるたびに、政策の連続性が大きく変化してきた。

 

60年代初頭から80年代まで長く続いた韓国の独裁政権は、いわゆる「親日派」

(「日本好き」という意味ではなく、「植民地時代に日本による支配に協力した勢力」

という意味で、韓国政界で使われる用語。 この呼び名はいまの日本人の誤解を招く

ので変更したほうがいいだろう)の流れをくむ人たちであった。

 

もちろん、なかにはやむを得ず、忸怩たる思いを抱きながら植民地統治に「協力」した

人もいた。

 

==>> 「親日派」の意味がこういう意味だとは明確には知りませんでした。

     うすうす、なんとなく、そんなことかなという雰囲気は感じていましたが。

     フィリピンの場合は、フィリピンの国土で、アメリカと日本が戦ったわけ

     ですが、勿論のようにアメリカ支持と日本支持のグループがあったわけです。

     その為に、フィリピン人同士が憎み合うことにもなったようですが、

     私が過去20年ばかりフィリピンで経験した中では、そのような

     フィリピン人同士の憎しみが残っているという露骨な話は聞いたことが

     ありません。

 

     ちなみに、私が過去15年ほどお世話になってきた大家さんのお婆ちゃんは

     フィリピンの田舎町の出身ですが、お婆ちゃんの父上は、日本軍によって

     任命された村長だったそうです。

     そのため、日本支持者とされ、抗日ゲリラに拉致されて、その後行方不明に

     なったとのことでした。

     そのことについては、こちらに少し書いています。

     http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2017/01/post-1fdb.html

     「このお婆ちゃん、95歳ということは、戦争中は二十歳をちょっと超えたお年

の時期だったわけです。そして、その頃に、ある村の村長をしていた父上は、

日本の占領軍によって指名されていた村長ということもあって、抗日ゲリラに

拉致され、そのまま帰らぬ人となり、その他の親族も行方不明になったという

苦難の経験を持つお婆ちゃんなんです。

さらに、かの悪名高い「バタアンの死の行進」で捕虜となった男性を、父上が

収容所から解放してあげて、自宅に住まわせたのがロマンスの始まりで、結婚

捕虜収容所から解放される為に御主人がアピールしたことが、「私は先の東洋

オリンピックの東京大会でメダルをもらったんだ」という陸上選手だったこと

でした。」

 

 

p211

 

私の友人や親戚に、この岩盤左派と保守派支持者の両方がいるので、両者のメンタリティを

私はいつも肌で感じている。

その両者の共通項を申し上げると、政策の中身というよりは、ただたんに相手が憎くて

仕方ないのだ。

 

 

p212

 

いまや韓国は民主化と二大政党化を果たしたのみならず、報道の自由度がアジアトップ

高さである。

残念ながら、共に民主党政権でも政府批判の言論の自由を委縮させるような動きが

見られたが、それでも独裁政権が世論をコントロールできた時代と異なり、いまの韓国

では誰でもSNSで情報発信できる時代だ。

 

もし岸元首相が存命で、いまの民主化されて多様なメディアが発達する韓国を見たら、

「あの条件での国交回復は無理そうだから、やめておこうか」と再考するかもしれない。

 

==>> 日本も一時期二大政党化を目指したと思うんですが、野党が腰砕けで

     どうにもならないようですね。

     そして、報道の自由度については、下のサイトでご覧ください。

     【2022年最新】報道の自由度ランキング

     https://eleminist.com/article/2111

     1位   ノルウェー

     11  ニュージーランド

     16  ドイツ

     24  イギリス

     26  フランス

     38  台湾

     42  アメリカ

     43 韓国

     69  ケニア

     70  ハイチ

     71 日本

     72  キルギスタン

     147 フィリピン          41.84

     155 ロシア

     175 中国

     180 北朝鮮

 

     ・・・まあ、これを見る限りでは、日本は先進国という範囲にはいませんね。

     韓国はほぼアメリカと同等の位置につけています。二大政党制のメリットで

     しょうか。

     政治的連続性と安定性を選ぶのか、非連続性と進歩を選ぶのか・・・・

 

 

p214

 

たとえば、2022年の大統領選に向けた候補者のテレビ討論でも、日本が話題に

なることはほぼなかった。

日本で総裁選や選挙があっても、結果がちらりと報道される程度である。

日本国内で韓国の政治報道がこれだけ多いことを知ると、韓国人はびっくりする

ことだろう。

いつから日本のメディアは、韓国ストーカーになったのかと驚くのではないか。

 

==>> まあ、つまり、余裕の韓国は、日本はあまり眼中に無いってことの

     ようです。 一方、嫌韓とか反日とかタイトルを付ければ本もバカ売れ

     する日本は、衰退の一途ということなんでしょうかねえ。

     落ちぶれていく日本が過去の栄光にぶらさがって、意識過剰になっていると

いうことなのか・・・・

 

p217

 

さらにカオスに拍車をかけるのが、韓国が「反日」でまったくまとまらなくなったことだ。

いまの韓国では、仮に日本を批判しても、「日本を批判して内省の失敗をごまかすな!」

という保守派からの反発も大きい。

 

p219

 

かくして、韓国では、メディアの自由度の増加と左右の国内対立激化により、国内世論の

コントロールが難しくなった。

 

p222

 

昔から選挙において、多くの国の保守政党による排外主義が「実体とかけ離れた最後の

武器」として使われることに関しては、さまざまな国で観察されてきた。

たとえば、1979年以降のイギリス、フランス、ドイツにおける選挙時の排外主義

キャンペーンが、各国保守勢力によって使われてきたことが指摘されている。

 

・・・苦境に陥っている人々の怒りは、・・・・容易に攻撃できるマイノリティや

移民に向かうことも、よくある現象である。

 

==>> 反日ではまとまらなくなり、報道の自由度は高まり、世論のコントロールも

     難しくなり、様々な政治的問題の吹き溜まりが外国人の排斥みたいな

     方向にいってしまうという現象があるらしい。

 

     さて、日本のコンビニなどは殆どが外国人の店員さんにおんぶに抱っこと

     いう現状ですが、経済成長も給料もストップして云十年の日本では、

     そういう外国人を追い出してしまったらコンビニが閉鎖ってことにも

     なりかねないですね。

     ただし、そういうことを言っている間にも、円安が進んでしまって、

     日本に来て働くこと自体が魅力的ではなくなってしまいました。

 

     韓国の場合は、外国人労働者を手厚く世話する制度が日本に比べて

     充実しているようですから、その点でも負けているように見えます。

     負けているどころか、「人身売買」などとアメリカやら国連から日本は叩かれて

いますしねえ。 なんとかしてください。

 

     「搾取」の汚名負った外国人技能実習制度 米国務省の人身売買報告書が指摘

     https://www.tokyo-np.co.jp/article/114281

     「米国務省が1日発表した世界各国の人身売買に関する2021年版の報告書

で日本の外国人技能実習制度の悪用が問題視されたのは、多くの実習生が劣悪

な環境でも働き続けるしかない状況に追い込まれているからだ。日本の技術を

母国に持ち帰ってもらう「国際貢献」の理念は色あせ、逆に「搾取」の汚名を

負った。」

 

     韓国の「外国人労働者の受け入れ制度」が大成功した理由

     https://biz-journal.jp/2018/05/post_23518.html

     「韓国では外国人労働者を受け入れるため雇用許可制度が導入されたが、こ

の制度は外国人労働者により韓国人労働者の職が奪われないようさまざまな

工夫が盛り込まれている。結論から述べれば、一部で問題は出ているものの、

この工夫は概ねうまく機能している。よって韓国の雇用許可制は日本にとって

大いに参考になる制度ではないだろうか。」

 

 

p228

 

歴史認識問題はじつはどの隣国間にも存在し、「たいていの国は過去の歴史に対して

反省など教えない」というのが、冷たい現実だ。

 

たとえば、イギリスはインドでの植民地化や虐殺にかんして、ごく一部の証拠隠滅が

できずに逃げられない文書記録が発見されてしまった虐殺ケース以外には、「植民地

支配全般」に対しては謝ったことなどない。

 

p229

 

私はかつて、「伝説のモトモテ韓国人」としてTBSの人気テレビ番組「ここがヘン

だよ日本人」にも出演していた

その時、人気キャラクターのアフリカ・ベナン出身のゾマホン氏が、

「ヨーロッパは何百年とアフリカで奴隷貿易や植民地支配をしたが、一度も謝って

いない!」 と絶叫していたのを、昨日のことのように思い出す。

 

==>> 植民地の宗主国だった欧米諸国はもちろん謝ったりはしないでしょうね。

     アメリカなんかは世界中でいろいろとやりたい放題のことをやって

     いわゆるダブルスタンダードを平気でやっているようですが、そのような

     具体的な例を私が知ったのは、つい最近、チョムスキーさんの本を読んで

     のことでした。

     ノーム・チョムスキー著「誰が世界を支配しているのか?」

     https://sasetamotsubaguio.blogspot.com/2022/02/blog-post_18.html

 

     ですので、最近ウクライナを侵略したロシアのプーチンがいろいろと

     NATO諸国に対して反論をしているのを聞いていると、ほとんど

     過去にアメリカがやってきたようなことに似ているなあと見えたりも

     するわけです。

 

 

p236

 

だからこそ、隣国間の争い事を片方の言語で片方の言い分だけ学んでも、全体像から

かけ離れてしまうことを理解しておく必要があるのだ。

残念ながら書店に山積みにされている、自国の視点と情報源だけで歴史問題を論じる

本は、読めば読むほど視野が狭くなる。

 

p238

 

これに対し、数百万、数千万人単位で、SNSでダイレクトに、無数の若者同士の

交流が行なわれているいまは、「政治対立や歴史背景に関係なく現代SNS文化交流が、

次世代を担う若者により活発に行われている」という意味で、史上最も両国関係が

活発化していると捉えることもできよう。

 

 

p240

 

このZ世代の若者には、「他国のメディアに触れていると、その文化圏に対する排外

主義に扇動されにくく、それらの文化に寛容になる」という。

旧東ドイツを対象にした研究での示唆と同様の効果が期待できるであろう。

 

==>> 私のような高齢者の出る幕はもうなさそうですね。

     私自身は戦後世代ですから、いわゆる民主主義教育を受けて育った

     はずなんですが、どうもその言葉は本物の民主主義とは遠いもの

     だったような気がしないでもないのです。

 

     それは進駐軍の管理下の民主主義であったからかもしれず、日本人の

     国民性に馴染まない主義を上からもらっただけの主義であったから

     かもしれず、元々戦国時代からの軍事政権からの「お上」をいただく

     骨身にしみた日本人の体質だったかもしれず、いわゆる「無責任」

     体質で「なるようにしかならない」「諸行無常」の事なかれ主義が

     日本人の本当の姿なのかもしれない・・・などと思ったりするわけです。

 

     そして、それを一番明瞭に見せてくれているのが国会などにおける

     国民の代表者たる政治家の「まったく噛み合わない」議論かなと思います。

     民主主義というものが議論を戦わせてその結果で物事を決めることだと

     するならば、そのような主義はどうも日本人には無理だなと思うわけです。

     少なくとも頭の良い代表者たちが集まって話し合っている筈ですからねえ。

 

 

p242

 

まだ韓国が貧しかったころは、植民地支配を受けた国に対する蔑視も強かった。

力道山やつかこうへい、新井将敬や、やしきたかじんといった、強いイメージの署名人

が日本での差別をひどく恐れたくらい、植民地政策のなかで植え付けられた差別観が

支配していたものである。

 

にもかかわらず近年になって、「日韓併合後の韓国人は日本人と平等に扱われ、

幸せに暮らし、ひとつになって協力していた」などという驚きの言説が、日本国内

で流通するようになっている。

 

仮にそれが全体的に本当であったら、力道山は日韓国交正常化交渉時の訪韓を隠したり

はしなかっただろう。

 

==>> 力道山の活躍については、伯父の家にあった白黒テレビでプロレスを

     よく観戦していました。 しかし、今回この本を読んでインターネットで

     検索してみるまでは、まさか長崎県大村市の出身ということになって

     いたというのは知りませんでした。

     https://rekisiru.com/8227/3

     「力道山は自伝内にて、長崎県大村市の出身で百田家の長男として幼少期を

過ごし、大村第二小学校ではいじめっ子から弱いものを守るために奮闘した、

という記述が残っておりますが、これらのエピソードは全くの虚実であり、実際

は日本統治下の朝鮮の出身の人物だったのです。」

 

・・・私自身は、生まれてこのかた、友人・知人に朝鮮半島出身の人は

いませんでしたので、身近に感じた経験は一切ありませんが、

そういう差別があるという話はたまに聞いてはいました。

ですから、そういう社会問題があるということも、どこか遠くの話にしか

思えないままでした。

 

p246

 

日本側には、在日コリアンに対して、

「日本で生まれて日本語を話すなら、日本人と同じだよね」と同一視せず、異なる

背景とアイデンティティを尊重していただければありがたい。

 

「そんなに日本に長く住んでいるなら、日本人じゃん」

この発言ほど、相手次第では極めて失礼だという感受性を持ってほしいと願う。

 

==>> 正直に言えば、こういう感受性は私には欠けています。   

     国籍というものの定義は法律的なものでしょうが、どちらの国籍を選んで

     その国に住んでいるのかという心の中は他人には計り知れないので、

     外からみえる情報でしか判断できないよなあと思うからです。

     ですから、上にある「そんなに日本に長く住んでいるなら、日本人じゃん」

     と私は言ってしまいます。

 

     外見が日本人とは大きく異なるけれども日本人である人と、外見は日本人と

     ほとんど同じだけれども外国人である場合にどちらであると思われたいのかは

     その人その人の感じ方でしょうから、それを察してくれと言われてもなかなか

     現実的には難しいような気がします。

     もちろん、著者は「相手次第では極めて失礼だ」と断っているのですが。

 

では、次回は

「第4章 ここがヘンだよ韓国の怒り方、東西南北分断国家・韓国の反省点とは?」

を読んでいきます。

 



 

===== 次回その4 に続きます =====

 ムーギー・キム著「そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか」を読む ―4― 韓国人は反日などやっている暇はない、異様な「悪口文化」 (sasetamotsubaguio.blogspot.com)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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