立花隆著「臨死体験」を読む ― 3 脳内物質か現実か、はたまた教祖のてんかん症と同じか
立花隆著「臨死体験」を読む ― 3 脳内物質か現実か、はたまた教祖のてんかん症と同じか
立花隆著「臨死体験(上)」を読んでいます。
「第四章 快感の構造」
p134
最近では、脳は精密な電子機械というより、むしろ、精密な化学機械とみなすべきだと
いう考え方が有力になってきた。
脳の情報伝達は、神経回路網を走るインパルスによって行われているだけではない。
実は、神経伝達物質と呼ばれる化学物質による情報伝達がきわめて大きな役割を果たして
いるのである。
==>> これに関しては、すでに読んだ本「もうひとつの脳」の中でグリア細胞が
大きな役割を果たしているとともに、この化学物質の重要性が語られて
いました。
つい最近まで、脳の研究といえば電気信号が神経回路網を巡ることのみに
関心が寄せられていたのですが、神経回路を守るための梱包材としか
見られていなかったグリア細胞に神経回路以上の隠された機能があることが
発見されて以来、急速に研究が行われている分野なのだそうです。
R・ダグラス・フィールズ著「もうひとつの脳」
http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2020/12/post-37ab4c.html
「p518
グリアが病気に関連していることは、今や明白である。てんかん発作、感染、
脳卒中、神経変性疾患、癌、脱髄疾患、精神疾患はどれも、さまざまな種類の
多くのグリアと関係している。
・・・ようやく、ニューロンの脳に関する研究の中心にある疑問が、もうひとつ
の脳」にも問われ始めている。」
「p519
グリアが利用する細胞間コミュニケーションの化学的シグナルは、広く拡散し、
配線で接続されたニューロン結合を越えて働いている。 こうした特徴は、
点と点をつなぐニューロンのシナプス接合とは根本的に異なる。
・・・・このような高いレベルの監督能力はおそらく、情報処理や認知にとって
大きな意義を持っているのだろう。」
p136
脳内化学物質の研究がなかなか進まないのは、その多くが脳の中にごく微量しか含まれて
いないため、それを発見し、抽出して同定することが難しいからである。
・・・だいたい一つの新しい神経伝達物質を発見するのに、研究者は3~5万頭のブタ
ないしヒツジの脳をすりつぶすのが常である。・・・研究者の中には、二十年がかりで、
五百万頭のヒツジの脳をすりつぶしたという人もいる。
==>> 「神経伝達物質の多くは、百万分の一グラムとか十憶分の一グラムといった
量でも作用する」ということなので、それを抽出するためには上記の
ような涙ぐましい努力が必要だということなのです。
p139
このように強力な鎮痛作用と快感作用を持つ物質が、体内で自然に産生されるのだという
ことがわかったおかげで、これまでよくわからなかった現象の謎がとけたということが
幾つかある。
たとえば、鍼麻酔である。 なぜ鍼を打つと麻酔なしで手術ができるのか。 鍼麻酔は
現象としての事実は認められていたが、なぜそれが可能なのかの合理的な説明はついて
いなかった。
p140
調べてみると、しかるべき所に鍼を打つと体内で大量のエンドルフィンが分泌され、痛み
の感覚が遮断されるのだということがわかった。
西洋医学でも、ヒトの脳の中脳中心部を電気刺激すると鎮痛作用があることが知られて
いたが、・・・・エンドルフィンが大量に分泌されていた。
プラシーボ効果の説明もこれでつけられた。 プラシーボというのは偽薬である。
患者に本当にきくことがある。 なぜ偽薬がきくのか・・・・
・・・そこで患者に鎮痛剤のプラシーボを与えてその血流を調べてみたところ、
エンドルフィンが分泌されていることがわかった。 心理的な思い込みが、ちゃんと
生理的変化をひきおこしていたのである。
==>> これは凄い発見ですね。
さまざまな医薬品の治験などでは、二重盲検比較試験という手続きが行われる
ようですが、なぜ偽薬をつかったグループにも一定の効果がみられるのかが
非常に不思議でした。
簡単に言ってしまうと、「気の持ちよう」で、良い効果を得られる人も
低い確率ながら実際にいるってことですね。おそらく暗示にかかりやすい人
たちなのではないかと思いますが。
暗示にかかって、自前の体内麻薬みたいなものを使えるという話です。
p140
マラソンランナーは、客観的には苦しくてたまらないはずの長距離を走り抜くことが
できる。 これも、実際にランナーを走らせて血液検査をしたところ、エンドルフィン値
が四倍以上に上昇していた。
p141
・・・はた目には苦しくてたまらないはずの苦行を、修行者たちはこなしていくばかりか、
それを通して悟りを得る喜びを得たり、神秘的恍惚境に入ったりする。 おそらく、
このような苦行において、苦痛が快感に変わっていくプロセスの中で、エンドルフィンが
大きな役割を果たしているにちがいない。 性的倒錯者のマゾヒストが、苦痛の中で
恍惚感を得るのも同じ理由からだろう。
==>> スポーツにおける爽快感、宗教的苦行における恍惚感、そしてマゾヒストに
おける恍惚感が、同じエンドルフィンの効果なんですね。
そこで、ふと頭に浮かんだんですが、戦争体験者にもおなじような体験が
あったのではなかろうか。 特に、フィリピンを含む南の島で敗戦を迎えた
日本兵や民間人の中には、飢餓や病気や負傷などで生死の境を彷徨って
おなじような体験をした人々がいたのではないかと思います。
しかし、おそらくそれには限度というものがあって、ある一定の限度を
超えると、精神が壊れたのではないでしょうか。
p144
毛利さんは、脳卒中時のエンドルフィン値を知りたいと思っていた。 最近、愛知医科
大学の満間照典教授が、その実感を裏付けるデータを発表した。
脳梗塞患者86例と脳出血患者39例の血中エンドルフィン濃度を、三か月にわたって
継続的に測定したところによると、いずれも発症二日目にエンドルフィン値は急激な
上昇を示し、正常値の二倍近くなることが観察されたのである。
・・・臨終時の表情・・・社会保障研究所の井上勝也氏の1175名の老人の臨終時
表情調査によると、「安らか」が70.6%、「無表情」が14%、「苦痛」が10.7%、
「興奮・緊張」が1.5%となっている。
・・・そのうちいちばんひどい苦痛が死に際までつづく末期ガンの場合でも、実に
69.2%は安らかに死んでおり、平均とあまりちがわないのである。
==>> 私が今までに御通夜などで故人の死に顔を見たのは親族を含めても
数回しかありませんが、いずれも安らかな顔でした。
この本には、そういう死に顔を残した人たちの臨終の前後を詳しく書いて
ありますが、病気で苦痛に耐えられず「殺して」と言っていた人までもが、
臨終の時には幻覚などをみるようになって、何かに見守られるように
安らかな顔になったというインタビュー記録があります。
p149
ダニエル・B・カー(ハーバード大学医学部講師)などは、・・・
・・・臨死体験の様相の多く(幸福感だけでなく、体外離脱やさまざまな幻覚の出現、
過去の記憶がパノラマのように展開する現象まで含めて)は、大脳辺縁系の機能異常
現象として説明できるという。・・・・ここには、人間の基本的な本能の中枢がすべて
ある。 海馬という記憶の中枢もある。 大脳辺縁系の神経細胞には、エンドルフィン
の受容体が広く分布している。
p150
脳内に過剰のエンドルフィンがたまる。 ・・・受容体を沢山持っている辺縁系の
神経細胞が過剰に活性化して、ついには、てんかん症状を起こしてしまう。
―― てんかん症状というのは、一群の神経細胞が、いっせいに無原則的に、かつ
連続的にインパルスを発して、無茶苦茶な混乱が起きてしまう現象をいう。 ――
こうして起こるのが臨死体験だとカーはいうのである。
==>> ほお、これは凄い証明だなあ~~、と私のような凡人はコロっと騙されて
しまうのですが、流石に立花隆さんは違います。
「これはなかなかよくできた仮説ではあるが、実は重大な欠陥がある」
と書いているんです。
一応、カー教授はネズミの実験までやって、てんかん症をおこしているのを
確認しているんですが、「ネズミが臨死体験をしていたか」どうかは誰にも
分らないじゃないかと、あくまでも慎重なんです。
しかし、てんかんと宗教家の関係については、以下のような本での解説も
ありました。
村本治著「神の神経学―脳に宗教の起源を求めて」
http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2021/04/post-cab862.html
「p103
てんかんと宗教との関係は、太古の昔までさかのぼる。てんかんは古代ギリシア
時代には「神聖病」と考えられ、神が人間に乗り移る病気と考えられていた。
また聖書は・・てんかんを霊がとりついた状態と考えており、イエス・キリスト
は霊を追い出すことで、てんかんを治療している。
p104
病跡学的研究から・・・宗教に関係した重要人物で、てんかんを持っていたと
現在考えられるのは、キリスト教の使徒パウロ、旧約聖書の予言者エゼキエル、
ダニエル、イスラム教の創始者モハメッド、モルモン教の創始者ジョゼフ・
スミス、・・・・などが挙げられている。」
p151
自分もエンドルフィンで全てが説明できるとは思っていない。 だいたい、脳内の
情報伝達物質というのは、エンドルフィン以外にも沢山ある。 ・・・脳内の現象と
いうのは、そうした多数の情報伝達物質の複合的な作用の上に起きている。脳が危機に
さらされているときに、それら多数の情報伝達物質がそれぞれどのようなふるまいを
するかがもっとよくわからなければ、この現象の最終的な謎はとけないだろう。
p152
人類は昔から、天然の幻覚物質を発見して使ってきた。 原始的な宗教においては、
一種の毒キノコが信者に神秘的体験を得させる秘薬として珍重されてきた。 現代に
入ってからは、メスカリン、LSDなどの人工の幻覚物質が作られ、利用されている。
こういった物質が脳に作用して幻覚をもたらすということは、幻覚物質の受容体が、
脳細胞のどこかにもともとあるということである。そのような受容体が脳の中にもともと
あると言うことは、内因性の幻覚物質がもともとあるのだろうということを示唆している。
==>> なるほどねえ~~。 このように、推理というか仮説を展開できるというのが
さすがに立花さんです。 このようにして、どんどん核心部分を追求して
いくことが大事なんですね。
立花さんは、「田中角栄研究」で有名で、それで角栄さんは追い詰められたの
でしょう。私はその本は読んでいませんが。
角栄さんには一度だけ至近距離で会ったことがあります。
当時私は二十代前半で、米系の石油メジャーの通信室に勤めていたんです
が、その会社が平河町ビルという建物の中にありまして、同じビルに角栄さん
の事務所があったんです。
私がエレベーターにまっ先に乗り込んでいたら、その後から背の高い男たち
が入ろうとして一瞬とどまり、「いいですか?」と確認した相手が角栄さん
でした。 例のだみ声が聞こえたあと、2~3名のSPに挟まれて入ってきた
角栄さんは、非常に背が低く、顔は真っ黒でした。
私はエレベーターの隅っこに縮こまって息も止めて?立っていました。
無言の時間が流れました・・・・
p154
体験内容にしても、幻覚剤体験は、支離滅裂、荒唐無稽な内容がどんどん展開していく
妄想型で、その内容は体験者によって千差万別なのが普通である。 臨死体験のように
筋立った内容を持ち、それが個人差はあっても一定のパターンに従って展開していくと
いうものではない。
==>> ここでは、いわゆる幻覚剤によって引き起こされる妄想と臨死体験でみる
幻覚の違いが述べられています。
仮にある特定の体内物質が発見されたとしても、臨死体験はそれ以外の
いろいろな要因があるのではないかと立花さんは考えているようです。
p180
「精神病的幻覚の一つに、「自己像幻視」というのがあって、これが体外離脱の説明
に持ち出されることがしばしばあるんですね。 しかし、これも全く似て非なるもの
です。 ・・・ 臨死体験では、自分の魂が抜けだしてしまった肉体が死体の
ようにそこにころがっているのを見るのに対して、自己像幻視で見るもうひとりの
自分は、生きて動いているんです。
p181
自己像幻視は、ドッペンゲンガー(二重身)現象ともいい、昔から伝説や民話の中に
よく出てくる。 道を歩いていくと、向こうから顔を隠した男がやってくる。すれちがう
ときに、その顔をのぞきこむと、なんと自分であったとか・・・・・
==>> 私には自分と似た他人を見たという経験はありません。
しかし、世の中にはそっくりさんというのはいるみたいです。
私がまだ中学生の頃だったと思うんですが、どこかに外出していた時に、
中年の女性が私に近寄ってきて、「XXちゃん、XXX」と急に声をかけて
きたんです。 私はその「XXちゃん」ではなかったし、その女性を全く
知らなかったので、キョトンとしていました。
その女性は、私の顔をマジマジとみて、首をひねり、不思議そうな顔を
して去っていきました。おそらく絶対の確信があったのでしょう。
p184
―― エネルギー体?
「ええ、エネルギー体というのは、ソ連の研究者が使いはじめた言葉で、いわゆる
魂とか霊といわれているものにあたるものです。 霊とか魂というと、どうしても宗教色がついてしまうというか、既成の存在論のパラダイムから抜けきれないので、そういう
パラダイムにたいして、もっとニュートラルな用語を使いたいということで、こういう
言い方がはじまったのです。・・・・エネルギーは不滅で、ただ姿を変えるだけです。・・」
p185
「エネルギー体と肉体の関係は、運転手と車の関係にたとえるのが一番いいんじゃないか
と思います。 車から降りても、運転手は生きているわけです・・・」
==>> これは言葉の問題なんですが、私自身も魂とか霊とか言われると、
非常に違和感を感じます。
実際に、過去に読んだ本「神の物理学」がそうでした。
理論物理学者である著者が、この本の中で、魂とか霊とかいう言葉を使うので、
いちいち私の頭の中で読み替えをしないと理解が難しいのです。
保江邦夫著 「神の物理学 甦る素領域理論」を読む
― 霊魂と言われると混乱するなあ、物理学なのに
https://sasetamotsubaguio.blogspot.com/2021/06/blog-post_2.html
「p123
この宇宙を構成するすべての素領域を囲むようにして存在する最小限の完全
調和を分割して得られるモナドなのだ。そのようなモナドは「霊」あるいは
「霊体」と呼ばれ、素領域をまったく内在させていないモナドは「聖霊」と
呼ばれるが、あくまで形而上学的素領域理論の中での用語であって素朴な宗教
的概念ではないことを明示するために、以下ではそれぞれを「霊モナド」及び
「聖霊モナド」と呼ぶことにしたい。」
これは私の妄想ですが、神経生理学者が書いた脳に関する本の中に、
例えば、クリントンという人名に反応する特定の脳細胞があったり、ある特定の
概念に反応する特定の脳細胞があると書いてありました。
スタニスラス・ドゥアンヌ著「意識と脳」
http://baguio.cocolog-nifty.com/nihongo/2020/10/post-854609.html
「p206
たとえば、あるニューロンは、何と! ビル・クリントンの画像を見せられた
ときにのみ放電し、他の人物には何の反応も示さなかった。ここ数年間に、人の
ニューロンが、患者の家族のメンバー、ホワイトハウスやシドニー・オペラ
ハウスなどの名所、あるいは・・・・などのTVスターが写った、さまざまな
写真に選択的に反応したという報告があがっている。特筆すべきことに、書かれ
た語句を見せるだけで、その語句の指す写真を見せたときと同じニューロンを
活性化させることができるらしい。」
「p209
主観的な心の状態は、脳の客観的な状態から解読し得るのである。・・・「ビル・
クリントン細胞」は、・・・顔が一方の目に提示されたときだけ放電したが、
チェス盤の画像を他方の目に提示し、両眼視野闘争によってクリントンの顔を
視野から消すと、ただちに放電は停止した。クリントンの顔は網膜上には映って
いるはずだが、主観的には競合イメージによって消され、彼の画像による活性化
は、意識が醸成される高次の皮質中枢には到達できなかったのだ。
・・・この意識のコードは明らかに安定しており、再生が可能だ。患者がビル・
クリントンについて考えると、まったく同じ細胞が発火する。 ・・・彼の顔を
思い出す浮かべるだけで、その細胞は活性化する。」
さて、そうであるとすれば、おそらく、私の脳の中も宗教に関わる脳細胞の領域
と科学に関わる脳細胞の領域とはちょっと離れているんじゃないかと思うんで
す。まあ、右脳と左脳では扱っている事柄が異なっているというのをもっと細か
く見ていくとそのような細かな区分がされていくということなのでしょう。
だから、宗教的なものの理解は宗教的雰囲気の中で、科学的なものは科学的な
雰囲気の中じゃないと、違和感を覚えるのではないかと思うんです。
もちろん、宗教的な概念も、科学的な概念も、一緒くたにしてすんなり考える
ことができる人は、多分、両地区をつなぐ高速道路、ニューラル・ネットワーク
がすでに開通しているということなのでしょう。
私の脳には、そのようなハイ・ウェイが形成されていないってことですね。
p166
キルデさんは、1990年にアメリカのワシントンで開かれた、第一回臨死体験研究
国際会議の初日に行われた記念講演の講演者だった。 医者であり社会的地位も高い
臨死体験者として、彼女は御欧米では有名な人なのである。
p196
―― 何かコツみたいなものがあるんでしょうか。
「要は自己催眠によってトランス状態に入るということだと思います。ラップランド
地方というのは、昔からシャーマンがいたところなんです。・・・昔は、みんな
シャーマンのところにいって病気を治してもらったり、行動の指針となるお告げを
聞かせてもらったりしていました。・・・・シャーマンの霊魂は肉体から脱け出して
この世ではないスピリチュアルな次元の世界に行き、そこからお告げを持って帰って
くるのだといわれています。・・・」
―― ソルヴェーグというのは何ですか。
「男の人の名前です。 それは私の従兄の名前でした。 その二か月前に心筋梗塞
で五十一歳で死んだばかりでした。 彼は医学博士で医学大学の教授でしたが、オカルト
に興味を持ち、輪廻転生なども信じていました。・・・」
p201
・・・キルデさんの話に出た「死は存在しない」という本が書かれた経緯である。
この本の半分は、キルデさんが自分の臨死体験、体外離脱実験などについて書いたもの
だが、残り半分は、ソルヴェーグから命令されて自動書記で書いたものをそのまま収録
したものだという。 そちらのほうは哲学的内容からなっており、人はなぜ死ぬのか、
なぜ人間はここにこうして存在しているのか、死とは何か・・・・疑問に答える内容と
なっている。
==>> ここを読んでいると、その「死は存在しない」という本を読みたくなっちゃい
ますねえ。 しかし、残念ながら、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、
ノルウェー、アイスランド、スペインなどで翻訳出版されて、ベストセラー
にもなったそうですが、日本語版はなさそうです。
フルネームは、ラウニ・リーナ・ルーカネン・キルデ 医学博士です。
ここで書かれているキルデさんの体験で重要なのは、「現実との奇妙な一致」
という体験です。 つまり、幻想だけでは知り得ない現実にあったことを
キルデさんは臨死体験中に見たと語っていることなんです。
さすがの立花さんも、このような立派で聡明な医師が嘘はつかないだろうと
困っているわけですね。
嘘だったら話は早いんですけど。
次回は「第六章 記憶の深層」を読んでいきます。
== 次回その4 に続きます ==
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