バギオ・フラワー・フェスティバル:花車パレード PANAGBENGA2023
バギオ・フラワー・フェスティバル:花車パレード PANAGBENGA2023
さて、パレード2日目です。
基本的には毎年2月の最終日曜日ということになっています。
フラワー・フェスティバルの超目玉であるこの花車パレードは、1日目のダンシング・
パレードよりも大勢の観客を集めます。
これは先頭を飾るバギオ市のフラワーフロート(花車)です。
これは不死鳥をイメージしたものだそうです。
私もちょっとうっかりしていたんですが、宿泊していたホテルのすぐ前の道も、
1日目とはうってかわって、早朝から場所とり合戦の場となってしまっていました。
6時ちょっと前のホテルの前の様子です。
外の人の声で起こされてしまいました。
この場所は、パレードの集合場所と実質上のスタート地点の間にあるんですが、
それでもこのような状況です。 パレード開始は8AMです。
なので、ホテルの玄関先の道路よりちょっと高くなっている縁台みたいなところに、
部屋から椅子をもちだして、Tシャツをかぶせて、場所取りをやりました。
その上で、7AMからのホテルの朝食をいただいて、見物席に戻りました。
すると、私の椅子が、縁台の前の方にずらされていて、私が確保していた場所が、
大きな犬を連れた女性に占拠されていました。
私は、写真撮影の都合上、前よりも後ろの方がよかったので、場所を交換してもらい
元の場所を確保できました。
後で分かったことなんですが、その女性はマニラ在住の日本人の方でした。
まあ、こんなところでお会いするとは、奇遇ですねえ・・・と笑ったものです。
先頭は、日本の防衛大学に相当するPMA(フィリピン・ミリタリー・アカデミー)の
音楽隊です。
では、バギオ市の花車に続いて登場したもののうち、私の印象に残った写真を
ご覧ください。
手早く入賞チームの花車をご覧になりたい方は、こちらのサイトでどうぞ:
https://baguiocityguide.com/and-the-winners-are-panagbenga-2023-grand-float-parade-winners-revealed/
これはアラジンと魔法のランプのイメージのようです。
こちらも、アラブみたいな感じですね。
こちらは瀕死の白鳥が不死鳥のように蘇るイメージなんでしょうか。
SMという大きなモールの作品です。
BENGUETというのは、バギオ市を取り囲んでいるベンゲット州のことです。
INASALは、チキン料理のお店です。
ところで、この花車に人が乗っていることに関して、今はもう亡くなってしまった
長老の日本人から聞いた話があります。
私がバギオ市に永住するよりも前、今から20年ほども昔の話なのですが、
その長老はなかなか豪気な方で、どうしても日本イメージの花車でパレードに
参加したいと強く思い、自腹で製作費を出し、自らも花をひとつひとつ飾って、
日本の鳥居と祭りのイメージの花車で参加したのだそうです。
その時までは、この花車には人は乗ってはいけないというルールがあったのですが、
この長老は、強引にも、若い女性と一緒に花車に乗ってパレードをしたと言うのです。
それ以来、花車は人が乗っても良いとルールが変更になったのだそうです。
しかし、その長老は大変残念なことに、コロナの犠牲となってしまわれました。(合掌)
私が個人的に一番すきなのは、このフロートです。
理由はにゃんだか分かりますよね?
それにしては耳が長いな・・・・(笑)
そして、今回私が一番驚き、嬉しかったのは、このグループです。
BAGUIO COSPLAY COMMUNITY 、つまり、バギオ市のコスプレをやっている
若者たちのパレードです。
以前は、在バギオの日本人や英語留学生などにも声を掛けて、このコスプレ・グループに
加わってパレードをしていたのですが、そのグループのパレードの中での順番は、
つけたしのような最後尾だったのです。
それが、今回はなんとフロート・パレードの真ん中で堂々の行進をしているでは
ありませんか。バギオ・コスプレ・コミュニティーが、バギオ市に於いてそれだけ認知され
た証ではないかと感じられました。
これは、どうやら映画の宣伝のためのフロートだったようです。
有名な俳優さんが降りてくると、観衆は騒然となりました。
・・・で、私が泊まっているホテルへ入っていきました。
おそらくトイレ休憩だったのでしょう。
これはアフリカの動物たちと地元山岳民族の衣装のミックス・イメージ。
もちろん、地元の山岳民族の衣装の若い人たちの踊りも花車パレードに花を添えます。
そして、これが優勝した花車です。
公的な機関が製作したもののようです。
製作費の出処がちょっと気になります。
これは、ご覧のとおりで、家具メーカーIKEAのフロートです。
ホテル・レストランに入る階段のところでは、パレードに飽きた弟を世話している
お姉ちゃんの姿がみえました。
ダンシング・パレードにも出ていたいくつかのグループが、この花車パレードにも
参加して、盛り上げていました。
準備・待機時間からパレード終了までは、ほぼ7~8時間ですから、二日連続は
さぞかし大変だったろうと思います。
さすがに若者です。
これは、毎年おなじみのジョリビーの花車です。
ジョリビーは、フィリピンのマクドナルドとも言える、絶大な人気のチェーン店です。
コカ・コーラは、割とシックなフロートでした。
コーラ・フロート??
そして、最後尾は、乗馬ができるライト・パークから、馬さんたちが参加。
右の女性は、日本の女武芸者のイメージなんでしょうかねえ。
ホテルの前のパレードが終わったので、パレードの後ろを中心部へ出てみたところ、
こんな感じの混み具合でした。
結局、混み過ぎていたので、パレードの終着地点である公園にはたどり着けず、
ちょっとカフェで休憩をしてから、広場に行ってみましたが、
そこも人がいっぱいで、花車の個々の姿を撮影するのは難しい状況でした。
公園の周辺をぶらぶらしていたら、コスプレの若者たちを見かけました。
いつからコスプレ・コミュニティーに参加しているのかを尋ねてみたところ、
この1年ぐらいの間とのことでした。
バレードの中にみかけたこの二人を目抜き通りのセッション通りでみかけたので、同じ
質問をしてみたら、こちらも最近コスプレを始めたとの答えでした。
すっかり世代交代が進んでいるんだなという実感でした。
さらにぶらぶらしていたら、昔馴染みの顔がふたつ。
コスプレ・パレードの先頭に立っていた顔でした。
みんなはどこにいるんだと聞いたら、明日からのイベントの歩行者天国で、お店のテントの
設営をやっているところに連れて行ってくれました。
過去10年来のお付き合いのある顔がそこにはありました。
みんなが高校生や大学生の頃から、コスプレと日比友好イベントの絡みで大変お世話に
なってきた若者たちです。
ああ、バギオに戻ってきたんだなあ、という感慨が沸いてきました。
さて、これが優勝した花車なのですが、ここでの展示はこの日かぎり。
翌日、日系人会館に行って見たところ、その近くに、このような姿で
路傍に放置してありました。
これらの花車の制作には、1年前から花を栽培する農家との契約をするなどして、
大きなものでは数百万円もかけるらしいのですが、パレードの翌日にはこの姿です。
どのように作られているのか、内部がよく分かります。
これだけの手間暇をかけて、パレード当日だけの展示というのは、本当に贅沢なものです。
フィリピンの勢いを感じた一日でした。
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