若い女性行員はクビになる? フィリピンの銀行は、効率化・合理化しているのかな?

 

フィリピンの銀行は、効率化・合理化しているのかな?

 

実は、フィリピンの某銀行のペソ預金とドル預金の通帳が見つからないので、

新しい通帳を作ってもらいに行ったんです。

 

フィリピンでは、通帳にするか、カードにするかを選べるんですが、

私は、記録がしっかり残る通帳を使うことにしています。

 

で、銀行のカウンターに「通帳を失くしました」と伝えたところ、

下のような用紙の「ここと、ここと・・・に書き入れてください」と言われ、

言われるままに、名前や口座番号などなどを書き入れました。

 



すると、「この用紙をこのビルの上階にある公証人の事務所に持っていって、

公証してもらってください」とのこと。

 

 

この書類がなんなのかを理解しないまま、紛失届の類かなと思っていたら、

右上に「紛失宣誓書」みたいなタイトルが書いてありました。

 

だから、公証人に認証してもらう必要があったんですね。

 

上階のNotary Public(公証人)事務所に行くと、パスポートを見せるだけで、

淡々とハンコを押して、書き込み、署名をしてくれて、ものの10分ほどで

出来上がり。

 

ここまでは、速かったんです。

 

この書類を持って、銀行のカウンターに戻ると、いろいろと手続きが待っていました。

 

― 2つの口座で、50回以上の署名

  これは、日本のようにハンコではないので、署名を登録しなおすためです。

  うんざりします。手も疲れます。

 

― 顔写真の撮影

― 両手の親指と人差し指の指紋の登録

  (人差し指のことを英語でIndexということを初めて知りました)

 

そして、これが終わった頃には、もう1時間が過ぎていました

 

これで無事、新通帳が出来たので、ついでにいくらか引き出しておこうと、

いつものように「引き出し」の用紙を使って、口座名義、口座番号、預金の種類、

通貨の種類、引き出し額の文字による表記、数字による表記、紙幣の種類と枚数の

指示、そして署名をしました。

 

そして、今までやってきたのと同じように、キャッシャーのいるカウンターへ。

珍しく、お客が2~3人しかいなかったので、スイスイとカウンターに進んで

いくと、「あっち、あっち・・・」と入り口の方を指す・・・

 

なんだろうと思って入り口の方をみると、機械が2台並んでいる

あ~~あ、整理券を取れということか、と理解して、端末にタッチ。

 

すると、日本の整理券方式とは様子が違うんです。

 

― 取引の内容は何か

  預けるのか引き出すのか等の選択

― 口座の種類、通貨の種類などの選択

― 口座番号の入力

― 引き出す金額の入力

・・・などに一つ一つ答える方式でした。

 

何じゃこれは?

ここで入力をさせておいて、おまけに従来の手書きの用紙も書かせるのか??

 

実際、端末に入力した情報と呼び出し番号が印字された紙と、手書きの紙をもって、

ディスプレーに表示される整理番号を待って、キャッシャーのカウンターへ。

 

すると、コロナ前の4年前と同じく、手書きの紙の二箇所に署名をして、

現金をもらうことができました。

 

こんなことをするなら、端末に入力した情報の印字された紙に、署名をさせりゃ

済むじゃないか!

なんで、同じことを手書きさせるんじゃ!?

 

まあ、格好だけシステム化しましたという雰囲気を作りたいとしか思えない

実質的には、お客に負担を掛けているだけのシステムですね。

 

もっとも、日本でも最近流行りの「マイナ」なんとかというのが賑やかですから

他国のことをとやかくは言えませんが・・・・

 

そして、最後のトドメがありました。

 

キャッシャーが、私の目の前で、うやうやしく上司に暗証番号を入力してもらい、

お札を数える機械にお札を入れて、「はい、これで枚数は間違いないですね」

札束をまとめて私に渡してくれたんです。

 

まあ、目の前でそこまでやってくれたんだから、正しいよね、と思って、

とりあえずタクシーで下宿に持って帰りました。

片道20分ぐらいの距離なんです。

 

その後は、大学教授との打合せの約束が入っていたので、再度その銀行の近くの

レストランに行って、ランチ・ミーティング。

 



そこへ、携帯に電話がありまして。

「間違いがあったので、銀行に戻ってきて欲しい」との声。

「今は、打合せ中だから邪魔しないで。今夜家に戻ったら数えてみるから、

銀行に行けるのは明日になるよ。」

と告げて、電話を切ったんです。

 

するとショートメールが入って、

「xxxxペソ、多く払い出してしまったので、返却して欲しい」との

内容でした。

 

「明日は、フィリピンの祭日だから、銀行は閉まりますよ」

と打合せ中の人がアドバイスをくれまして・・・・

 

ああ、しょうがない。

キャッシャーの若い女性がクビにでもなったら、可哀そう

 

もう2時半ぐらいだったので、銀行が営業しているうちに行かなきゃ、ってことで、

タクシーで二度目の往復。

 

無事に多すぎたお金を銀行に戻しました。

 

見た目のシステム化よりも前に、やるべきことが多々あるようです。

 

ジャン、ジャン!!

 

 

 

 

 

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