ハニー・トラップのクオリア?

 

 「ハニー・トラップのクオリア?」

 

 

私にメールが入った。

 

「チユー・・・」

「これって、ハニー・トラップ?」

「んなわけ、ないでしょう。」

 

そこは沖縄っぽいところだった。

しかし、沖縄かどうかは分からない。

 

私に仕事をしている風はなかった。

しかしまだ若い感じだった。

 

そこに若くて美しい女が現れた。

顔は分からない。

 

やたらと陽気な女だった。

 

「私、仕事を探してるの。」

「こんなところに仕事はないだろうなあ。」

 

でも、ある小父さんが小さな島にいることを思い出した。

どんな顔だか分からない。

私との関係も分からない。

 

その島に行った。

小さい島だが、大きな岩山のある島だった。

 

その岩山にその小父さんが住んでいた。

岩山がくり抜かれ、住まいになっていた。

 

女と私はその住まいの前、平らな岩山の上に立っていた。

目の前には海が開けていた。

海はちょっとまぶしかった。

そして、女のコートが少しゆれていた。

 

「ここに 事務所でも置いて 仕事をしたら?」

と私は女に言った。

なんの仕事か分からない。

 

「いいわね!」

と言いながら、女はいきなり私に抱きついた。

女は薄手のロングコートを着ていた。

抱きしめた時の そのコートのクオリアが感じられた。

スレンダーな身体のクオリアが感じられた。

 

「好きになっちゃいそうだな。」

「いいわよ!」

陽気な女だった。

 

小父さんに声をかけた。

「なにか仕事はないかな?」

「ないな・・・」

 

でも、海の風は気持ち良かった。

クオリアがあったわけではない。

 

そして、そのちいさな島から、どこかに戻った。

そして、その女からメールが入った。

 

「チユー」

 

・・・・・

 

なぜ、こんな夢を見たのか、わけは分からない。

私がハニー・トラップにかけられるわけもない。

 

考えてみると、多分、「今昔物語」を読んだからだと思う、

今昔物語の中に盗賊団の美女の大親分が男を色仕掛けで手玉にとって

盗賊団の一味にしてしまうという話があった。

 

もしかしたら、「法華経」の本を読んでいるからかもしれない。

天女が舞う極楽のキンキンギラギラの楽園の様子が何度も書いてある。



 
 

それに、「脳はなぜ心を作ったのか」という本も読んでいる。

それは「今、ここ、質感のあるクオリア」がどこからくるのかを

探求する本である。

 

私はれっきとした病院で睡眠時無呼吸症と診断された男である。

枕の形状と抱き枕は大切だ。

そのだき枕は細身である。

 

確かに、夢の中にもクオリアはあった。

ぐっと女を抱きしめた時のクオリア、感触だけだったが・・・・

 

 

 

― おわり ―

 

 

 

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