コロナ禍で地元発見 ― 川口市安行散歩: 宝厳院の仁王門、興禅院の十三仏、金剛寺の藤棚、一輪草自生地、紫陽花
コロナ禍で地元発見 ― 川口市安行散歩: 宝厳院の仁王門、興禅院の十三仏、金剛寺の藤棚、一輪草自生地
コロナのお陰で、県境を越えることはできず、やむなく市内の散歩をすることになった
のですが、これが思わぬ地元発見になりました。
灯台下暗しとはこのことでしょうか。
埼玉県川口市の安行は、植木や盆栽で有名なところなんですが、散歩をするにも
なかなかのいい環境でした。
まずは、4月8日に散歩した 安行の宝厳院の佇まいを・・・・
宝厳院は、真言宗智山派のお寺です。
仁王門には立派な阿吽の像が待ち構えています。
そして、 風神と雷神の像も 立派でした。
お堂もがっちりとした建物です。
これが本堂だそうです。
本堂の前にある水子地蔵さま。
正面のこちらは薬師堂だそうです。
こちらのサイトをチェックすると、次のようなことが解説されています。
http://www.ukima.info/meisho/kawaguti/houganin/hondo.htm
「川口観光協会のパンフによると、「川口市内最古のお寺で、銅製の薬師如来像立像、
日光菩薩立像、梅林が美しい」とある。」
「現存する建物は、昭和50年落慶の大本堂を含めて、昭和年代に建立したものもの
ばかりであり、この中で仁王門だけが徳川末期の文政8年(1825年)の建築である。」
https://kawaguchi-navi.jp/shop/jirinyakushihogonin
「3人の天皇から勅願を受けたことから、「三勅願寺」とも称します。
また、當山に現在伝わっている薬師仏は、慈覚大師円仁が一刀三礼して彫ったものと
伝えられ、普段は秘仏とされています。」
・・・はっきりとは書かれていませんが、御本尊は薬師如来ということでしょうか。
丁度、「甘茶でかっぽれ」の日でした。
ところで、この安行散歩ですが、バスと徒歩だけであれば、
JR西川口の駅の近くにある国際興業バス停から、この「花と緑の振興センター」まで
乗りまして、ここからのスタートです。
このバス停と、「吉岡」のバス停の間を歩き回る感じです。
昼間のバスはガラガラでした。
バス停から道なりに歩いて行くと、曹洞宗・興禅院・参道の立看板が道路脇にありまして、
その参道をみると、しっとりとした木々に包まれていて、雰囲気は最高です。
参道の空を仰ぐと、こんないい感じ。
掲示板には、このお寺の見どころがゴチャゴチャと貼ってありました。
なんだか楽しくなりますね。
山門をくぐると、正面にシンプルな本堂がありました。
御本尊は釈迦如来像です。
川口市教育委員会によるこのお寺の縁起は、以下のようになっています。
「興禅院は、・・・・室町時代の天文15年(1546)の開創で、開山は助天当益大和尚(法性寺三世)といわれています。本尊は釈迦如来坐像で、「新編武蔵風土記稿」には恵心(源信)の作と記載されており、・・・・・・。
当寺は何度か被災しており、現在の本堂は大正9年(1920)に再建されました。・・・鐘楼にはかっての富田氏寄進の梵鐘(二代目)が掛けられており、この鐘は音色が麗しく名鐘ととして親しまれていましたが、太平洋戦争時の供出の命により姿を消しました。現在の鐘は三代目となります。
寺域は安行八景に選ばれており、春は桜、秋に黄、赤、白色の彼岸花、紅葉、他にアジサイ、シャクナゲなど、様々な季節ごとの花が見所となっています。また、本堂左の墓地内のスダジイの大木には、元禄年間のお地蔵様が根本に抱えられており、東側崖下の小さな泉には弁財天が祀られています。 ・・・・(川口市教育委員会掲示より)」
上記には書いてありませんが、私たちの今回の散歩の目的は「十三仏」と「抱かれ地蔵」
です。。
「抱かれ地蔵」は、墓地の奥にあるんですが、このように書いたものが掲げてあっても、
なかなか見つけるのは大変でした。
カラスが結構いるので、6月前後の子育ての時期はカラスが神経質になるので要注意です。
これだけ埋まっていますので、何年かすればすっかり見えなくなってしまうんじゃ
ないかと思います。
弁財天へ行く途中の小路。 清々しい森林浴ができる森になっています。
この森が他のお寺との違いを出しています。
弁財天さまを守っていたのは、狛犬ではなく狛蛇(白蛇)たちでした。
ここは崖の下にあって、昼なお暗い鬱蒼とした感じになっています。
また、古い池もあって、夏場はやぶ蚊が多くなりそうな環境でした。
さて、ここから「十三仏」を拝んで歩きます。
千手観音
阿弥陀如来。
釈迦如来。
以下、書面の都合により省略ですが、十三仏の手元のお賽銭の数を数えてみたら、
阿弥陀如来さんが一番人気だったみたいです。
ところで、「十三仏」の意味なんですが、
要するに、死後の世界で三十三回忌までいろいろと関門があるらしく、死者の弁護士に
なってくれる仏様たちのようです。 六文銭で足りるのかどうか不安になります。
詳しくはこちらで:
https://kotobank.jp/word/%E5%8D%81%E4%B8%89%E4%BB%8F-76996
「人の死後初七日から三十三回忌までの忌日を司るとされる 13の仏の総称。室町時代に
始った俗説。それぞれの忌日には,十三仏に死者の追善供養の成就が祈願される。
(1)
初七日,不動明王,(2) 二七日,釈迦如来,(3) 三七日,文殊菩薩,(4) 四七日,
普賢菩薩,(5) 五七日,地蔵菩薩,(6) 六七日,弥勒菩薩,(7) 七七日,薬師如来,
(8) 百ヵ日,観世音菩薩,(9) 一周忌,勢至菩薩,(10) 三回忌,阿弥陀如来,(11) 七回忌,
阿 閦如来,(12) 十三回忌,大日如来,(13) 三十三回忌,虚空蔵菩薩。」
次に行ったのは、一輪草の自生地です。
ちょっと分かりにくかったのですが、地図でみると、安行中学校の裏の斜面沿いでした。
一応、上の写真のような案内板や旗印はありました。
途中には、植木の街・安行らしく、このような畑もあります。
可憐な一輪草。
小さいので、探すのが大変。
ある程度、まとまって咲いているところもありました。
「安行みどりのまちづくり協議会」の人たちがお世話をしているようです。
「咲き始めのタイミングを計るのが難しい」と書いてありました。
(確実に観るためには、このサイトの連絡先に確認してからの方がいいかもしれません。)
そして、近くにはこんな花もありました。
次に行ったのは、曹洞宗・金剛寺です。
今回の一番の目的は、こちらの藤の花なんです。
この山門はなかなかの風情があります。川口市の指定文化財だそうです。
御本尊は釈迦牟尼佛像です。
こちらのサイトには、次のような解説があります。
https://tesshow.jp/saitama/kawaguchi/temple_angyoyoshioka_kongo.html
「開基中田安斎入道安行の名前から当地が「安行」と呼ばれるようになったといいます。
寛永19年(1642)三代将軍德川家光より寺領十石の御朱印状を拝領、近隣に十数ヵ寺の
末寺を擁する中本寺格の寺院でした。約200年前に当山十九世海牛禅師により始められ
た灸施寮は有名で、現在も「お灸の金剛寺」と称されるといいます。」
・・・・お灸で有名なお寺だそうです。
境内の全体の雰囲気はなかなかいい感じです。
さて、お目当ての藤棚なんですが、実は4月8日に下見に行ったんです。
4月8日の藤はこんな感じでして、お寺の方が「あと1~2週間ぐらい後がよさそう」
とおっしゃいました。
そして、これが4月15日の藤棚。
もうちょっとかなあ~~という感じだったので、1週間後の4月21日にも行って
みました。
これが4月21日の咲き具合です。少し花が伸びて、色づきがよくなった感じでした。
結構いい感じになっていました。
ついでですから、4月21日に撮影した分も掲載します。
川口緑化センター
ナンジャモンジャの木・・・・販売されていました。
さすがに植木の街、安行です。
こういう園芸用の小物も販売されていました。
そして、さらに、さらに、 興禅院境内の森が気に入ったので、5月25日に再度
興禅院のアジサイを目当てに散歩してきました。
一週間に一度の散歩で、1万歩~1万5千歩ぐらいですが、結構いい汗をかくことが
できました。
そして、散歩のあとのご飯が美味しい。
この日は、長崎県産の鯵フライとヒレカツの遅いランチでした。
地元散歩でストレスを解消しましょう。
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